海水は古い記憶を移動させる? 釣り人が知るべき、大気と海水の意外な関係



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レジームシフト理論という地球規模の大きな話をします。

釣り人と関係あるの?という感じですが、実は大きく関係します。

実は、みなさんの釣り場の海水はその地域にいつまでも停滞している訳ではありません。

今回は、海水の特徴を交え、海水の移動について記載していきます。

 

漁業から考える地球は1つのシステムという話

 

海を利用する者、全員に重要な、海の賢い利用方法を考える上で必要な知識を紹介します。

そして、釣り人のための基本的な知識の紹介ですので、学術的には説明不足なところがあります。

その点はご了承ください。

 

漁業に関しても、釣りにしても魚の量が増えたり減ったりすることは良く聞く話です。

魚の量が増えたり減ったりするのは、一体何が影響しているのかを地球環境の変動から説明していきたいと思います。

 

漁業には大漁不漁があるのはなぜか

 

まず、この疑問に対してなぜかと言われると漁獲対象の海の生物の量が大きく変動するためです。

意外と当たり前ですね!

例えば今年なんかは秋刀魚が少し高いです。

秋刀魚の数が獲れていないため、値段があがるのです。

 

そして、魚が各々棲んでいる海も、年によって暖かかったり、冷たかったりと続いたりします。

これは、地域的な海流の循環と数年前の大気が海水温に影響しているために起きているんです。

つまり、少し古い情報を海は記憶しているということ。

 

 

海という記憶装置

 

海の基本的な性質について説明します。

まず、海洋は大気に比べて質量が圧倒的に違います。

300倍です。

すごいですね!めっちゃ詰まってるって意味ですよ。

そして、この質量が大きいと運動する持続力も違ってきます。(慣性)

 

簡単にまとめると、海水は重くて始まった運動はなかなか止まらないのです。

 

そして、もう1つ大事な性質があります。

それは、海洋の熱容量についてです。

なんと、海水の熱容量は大気の1000倍もあります!

つまり、地表の熱はほとんど海の中に溜め込まれていることになるのです。

そのため、海洋は暖まりにくく冷めにくいという性質があるのです!

 

海の中は変化しにくいということであり、その後、一旦変化すればそれが長続きするということが言えます。

そして、先ほど記載した数年前の大気が海水に影響するというお話をします。

水の塊をイメージしてください。

その水の塊は大気の状態を水温の誤差という形で毎年海の中層に運び、その後何年か経ちます。

そして、冬になると遠く離れた水域で海面に再出現し、そこでの水温に影響を与え、それが大気に伝えられます。

つまり、海と大気は密接に相互作用しているのです。

その結果、全く関係ない場所の水が他の場所に移動する現象がおきます。

 

面白いですよね!

 

 

釣り人を悩ませる潮の流れの正体は循環してきた古い記憶である

 

 

ここまで書いてきたことから言えることは、今年の冬は寒いから海水温も低いはずだ、というのは表層だけの話であり、実際魚のいる層にはあまり関係ない話だとわかります。

 

先ほど述べた中層に運ばれた水の塊はどこに行くのでしょうか。

それは、海域により異なりますが、我々が釣りをしている場所に流れてくる海流というのは、全く関係のないエリアから数年かけて流れてきたという認識をするべきです。

つまり、離れた地域の大気が、目の前にある海と生物、そして釣果に対して数年かけて影響してくるということです。

このように、大気、海、生物と言うのは、一つのシステムとして相互作用しており、密接な関係があるのです。

そのことを、レジームシフトと言います。

 

漁業で魚が獲れなくなる年があるのも、このレジームシフトが原因だと言われています!

海のアングラーは、レジームシフトが起こっているという前提で考えれば、今目の前で起こっている事象にとらわれずにより大きな視点を持つことが出来るのではないでしょうか。

現在、地球というシステムがこのように解明されつつあります。

それに伴い、一見脈略のない魚や潮の変動なども解明されてくる日が近いかも知れません。

釣り人として、毎年、水温などの一定の情報を貯めておいて何年後かに参考にするという方法もありかもしれません。

 

まとめ

 

・魚などの生物は、海水の温度や質に影響を受け、量が変わる。

 

・大気の温度が海水の温度に影響し、海水で重くなる層ができる。その重くなった層が海流で移動され、再び浮上する。浮上後は、大気の温度に影響する。

このように大気と海水は相互作用している。

 

・目の前の海は昔の別の地域の水が流れていると認識するべき。そのため、毎年同じような釣りが成立しにくいこともあって然るべきと考える。

 

・海水と淡水では、このように水の移動に幅があるため、海水の場合は大きく捉えて考える必要がある。

 

・地球規模で考えると、目の前の自然が一生続くことはないと理解する。つまり、常に海は変化している。

 

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