ワカサギ大量死、長野県諏訪湖の話。(ニュース)



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ワカサギが大量死、長野県諏訪湖での事例について

 

2016年7月にワカサギが諏訪湖で大量死したと報道されたのちの話です。

まずは、新聞記事から。

 

・諏訪湖漁協、ワカサギ漁業大量死から回復図る(信濃毎日新聞2016年10月5日)

諏訪市は4日、諏訪湖で7月に起きたワカサギの大量死を受け、例年9月から翌年1月まで行っている組合員によるワカサギ漁を今季は年末の3日間を除いて休漁とすると決めた。
来春行う産卵のために親魚を保護するとともに、ワカサギの数を回復させる目的。同漁協がシーズンを通して休漁するのは初めて。
県や漁協などがワカサギ釣りの自主規制を検討する諏訪市内での連絡懐疑で決定した。
一般客によるワカサギ釣りは認めるものの、10月15日から来年5月までの間は水、木曜日を休漁とし、週5日に限ることも決めた。
ワカサギの大量死は、何らかの原因で湖水の酸素が減る貧酸素状態が原因とみられている。
漁協は影響を見極めるため、9月1日のワカサギ漁解禁を延期していた。〜〜〜中略〜〜〜
漁協は今後も月2回の捕獲調査をし、資源量の回復が見込まれれば対応の変更も検討する。
正月の需要増に備え、12月26〜28日の3日間のみワカサギ漁を解禁する。(引用終わり)

そして、この記事に対して月間BASSER、バサー新聞No.300より。文=真島茂さん

今回の会議では、釣りも漁も全面禁止になるかもしれないと危惧していました。
それが、自主抑制という規制はありますが、釣りができるようになったことは、漁協をはじめ関係各位の皆様に感謝いたします。
ただ、やはり会議のなかで長野県当局には苦言を述べざるをえませんでした。水産試験場が毎年資料として報告してくれる「魚群探知機を使った生息量調査」は、以前からその精度について釣り人として疑問をもってきました。
そう伝えると諏訪支場長は「年によってサイズは違うから、釣れる量と生息数に開きがあるのでは」とお答え。
冗談ではない、思わず「釣り人は条件に合わせてハリのサイズを変えたり、仕掛けを工夫したりするので、その認識は間違いです」と返しました。私は続けました。
「今まで何年もこの会議に出席させていただきました。
しかし、ワカサギが遡上しない、ワカサギが減った、という問題に対して、その原因を解明したり、釣りや漁を我慢するだけではない前向きな対策げ示されたことはなかったでしょう。もういい加減にしてください」
今回のワカサギ大量死に関しても、諏訪湖のワカサギ現存量、大量死の原因、どちらも新聞報道による長野県の発表には疑問を感じざるを得ません。
机上の空論ですら、計算違いをしているように感じます。
私事ですが、父が入院している病院の窓から諏訪湖を眺めていると、見慣れた水の色とは違っていることがわかります。
湖畔ではいわゆる「人工なぎさ」を造る土木工事が行われていました。
ある関係者は「あんなものは、なぎさでも何でもない」とおっしゃっています。釣り人の皆さんからも「なだらかに見えるのは見えるところまでで、その先(沖)はいきなり落ち込んでいて釣りにならない」と聞いています。
素人的にみても人造の「なぎさ」と称する場所が諏訪湖に「落し蓋」の役目をしてしまい、湖水の流れが悪くなっているのでは、と感じています。
「人工なぎさ」の効果は外来魚(ワカサギも外来魚ですが…この場合はバスやブルーギル)の産卵場所を造成したことだけなのかもしれません。〜中略〜
琵琶湖で外来魚の駆除のために使われている無駄なお金を諏訪湖に回してもらい、貧酸素水を解消する大がかりな装置でも設置したいですね。(引用終わり)

 

 

 

考察

 


2016年はどこもワカサギ好調なだけに悲しいニュースとなりました。

 


水質の悪化、溶存酸素量の減少による貧酸素状態はいずれもワカサギなどの小さな魚だけではなく多くの生物に影響を与えます。

もし、そんな影響を人間が知らず知らずのうちに与えていたとしたら…


知らない罪ほど重い罪はない、とでも言うのでしょうか。

 

今回も湖の開発後に発生したことで、湖のために行った行為が、全く反対の効果を生んでしまった好例ではないでしょうか?

 

そもそも、湖という自然環境に「ために」という発想があってはいけない事なのかもしれません。

 


人は、自然を完全にコントロールすることはできないからです。

 

 

今回の直接的な原因については、確実なことは強くはいえませんが、人が湖などの漁業場に関与する場合は、それがどんな影響を及ぼすのかじっくり検討する必要があったようにも感じます。

 


ブラックバスやワカサギで有名な湖だけに、今後も末長く釣りを楽しめる場であってほしいですね。

 

東京湾のハゼも貧酸素状態になっていた

 

貧酸素状態で思い出しましたが、今年は東京湾の一部のエリアでハゼが全然いなくなってしまったという記事を以前の釣り情報に載せられていました。

 


原因はこれも貧酸素状態が続いたためにハゼが育たなかったとの見方。

 

今年は、おかっぱりでのマゴチ釣りが2ヶ月以上遅れ、尚且つ釣果も著しくないことを考えれば、ハゼが大きく影響していたことは明白です。

 

餌が無ければ、堤防付近にくる理由はなくなりますね。

 

貧酸素状態は、その年の釣果や漁業などに大きく影響を与えるある意味水中の災害といえることではないでしょうか?

 

貧酸素状態を作り出す原因は一体なんなのか?

 
2017年のバサー01月号に前回コメントを添えた内容の答えが記載されておりました為、紹介いたします。

 

月間BASSER、バサー新聞No.301より。文=真島茂さん
 
 
昨年の諏訪湖のワカサギ採卵量は、過去最低を記録しました。
その時の報道で、諏訪湖漁協の組合長は十和田湖産のワカサギ卵を諏訪湖に放流することを考えていると述べていました。
昨年だけではなく、もっと昔、諏訪湖のワカサギの遡上が減った頃から、十和田湖産のワカサギ卵が諏訪湖に放流されていたのではないのでしょうか。
そして昨年と今年は、諏訪湖に放流したワカサギ卵のほとんどが十和田湖産になっていたのではないでしょうか。
真夏の最高水温が22℃ほど、最大水深が320m台の十和田湖に生息していたワカサギの子孫が夏は水温が30℃近くになり、最大水深が6mほどしかない諏訪湖に入れられたのです。
真夏になり暑さに耐え切れず深く潜ろうとしたらすぐに貧酸素の湖底にぶつかって大量に死んでしまった。
これが今年7月のワカサギ大量死の本当の原因だったのでしょう。〜中略〜
諏訪湖の釣り船屋さんの話では夏に大量死があったもののこの秋は意外とワカサギは釣れているようです。
また、型も良く釣りに来てくれた方々は大喜びでおかえりになっているようです。(引用終わり)

 

この記事 に書かれている内容は長野県当局は一切公表しておりません。

 


何か利権のニオイがしますね。笑

 

さて、寒冷地で育った魚は水温が違う水域に入ると同じ種類の魚とはいえ、対応できる環境が変わるということがイメージできます。

 

仮にブラックバスに例えると、本州最北端に10年住んでいる魚と九州に10年生息している魚では相対的に育った水が違うため、その水域の滴水温に幅が出たりするのではないでしょうか。

 

東北出身の方や北海道出身の方が冬に強いのと同じ話で(反対に夏に弱い・・・笑)

 

生まれた土地が大きく体の機能に 影響するのは魚といえど同じだという好例ではないでしょうか。

 

今回の記事はほかにも鋭い考察がたくさんありますので是非雑誌にてご確認ください。

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