釣具・ルアーを買いすぎた男の末路「物欲の本質的で重要な話」



釣具というのは、無限に欲しくなる物です。笑

釣人ならほとんどの人が首を縦に振るはず!

 

ネットなんかで情報を得るや否や、次々妄想がとまらず、歯止めが効きません。

 

あのルアーなら、釣れるかも・・・(妄想)

そのウェアで釣りしたい・・・(妄想)

あのロッドがあれば、こんなスタイルが成り立つ・・・(妄想)

いやいや、新ジャンル挑戦したいからタックル一式揃えねば・・・(妄想)

 

釣り行くなら、この車や!

車買ったら、プレジャーボード欲しいわ!

釣具がタップリ収納できる戸建で、釣具を何不自由なく洗える広い庭付きや!ガレージも必要やな!

 

と全くキリがないのが「物欲という魔物」です。

 

僕は学生時代、この魔物に取り憑かれ、アルバイト代の110パーセントくらい釣具に使っていた気がします。笑

はみ出た10パーセントは婆ちゃんからのお小遣い・・・笑

そこまでして、釣具や物が欲しいのには理由がありました。

釣りが大好きだからですね。

あと、見た目を気にしたり、スタイルに拘ったり、兎にも角にもお金が飛んでいく。

その道のプロになると覚悟を決めている人は、借金してでも、買う価値はあるかもしれませんが、

このご時世、一般の人が無理をして生活に支障が出るレベルで買うのは、問題ある行為と言えるかもしれません。

僕個人的に思いますけど、釣り具を販促するコンテンツばかり多い中、「釣り具を買うな」ということを言うコンテンツはこのブログだけではないかと思っています。笑

 

今回は、そんなキリが無い釣具の魔物、物欲に支配されそうなあなたに送る記事です。

物欲が無くなったら、三大欲求と一緒で生きる気力まで失われてしまう気がするので、欲自体を否定するつもりはありません。

ただ、現実問題として何だかよくわからないけど、気が付いたら釣具が増えている!というマジックのような現象はあなたにも経験ありませんか?笑

結構長い記事となりますが、そのメカニズムと対策についてまとめました。

絶対読んで損はないです。

 

ただし、趣味なんだから何だって良いじゃないか!と突っ込まれたら、何も言えなくなるので、

お金に困っている物欲さんこそ、真剣に読んで欲しいですね!笑

最後までご覧あれ!

 

メディアの中の「幻想」

 

「このルアーだから釣れた」

「このアイテムはこれまでに無いコンセプト」

「このリールだから獲れた」

「〇〇限定カラー」

「魚粉入りでバイト率アップ」

 

これらの文言は釣人なら、耳にタコが出来るくらい聞いたフレーズではないでしょうか。

動画、YouTube、雑誌、ブログ、公式サイトなどほぼ全ての媒体に現れるあなたを魅了する言葉の数々。

その言葉は枚挙に遑がありませんね。

 

ただ、ここでこれらの文言やメーカーの謳い文句を単純に否定するつもりもありません。

実際、誇大表現と言えないほどのスペックの製品や優秀な物が日々開発され、発売されているのです。

それだけ、非常に奥深く、釣り好きの心を満たすには既存の製品ではまだまだ満たされないユーザーが多いのかもしれませんね。

 

実は釣具の世界は「ファンビジネス」を上手く活用した方法で販売しているため、自分の好きなメーカーの商品や好きなプロの製品を一通り集めてみたくなり、使って見たくなる気持ちも痛いほどわかります。

特に好きなメーカーの製品は非常に良さそうに感じたり、コレクション心もくすぶられたり、様々な購買心を煽られます。

僕もそうです。

特にエコギア製品は何でもかんでも買ってしまい、ワームについては種類を問わなければ、累計で何百個と購入していますよ。笑

いつか僕のボックスの中身を紹介する記事も作ってみたいですが・・・笑

 

僕が言いたいのは、「物欲があることが問題という訳ではない」ということ。

 

じゃあ何?と。

 

釣具を買おうとしてしまうキッカケとなるのは、「メディア等の広告媒体」に触れる機会が物欲をふつふつと煮出させ、購入のトリガーになっているという現実です。

一番酷いケースは、本当は心の底から欲しいと思っていないのにも関わらず、あるメーカーの釣り動画を見続けてしまったがために、「無意識に欲しい」と思わされているということ。

つまり、受動的に商品を何となく買わされている状態であることなのです。

本当に必要だから買っているという意識がないと、気がついたら物欲が抑えられず、釣具が増えていた事態となってしまうこと。

毎年、新作のリールが出てきますが、本当に毎年買い換える必要ありますかね?

 

こうした釣り人なら誰でも身に覚えがあるこうした行動に制限をかけるには、受動的に何となく釣りメディアに触れないことが重要です。

釣り番組も同様です。

釣りではないですが、メディア運営をしてきた経験から、雑誌や釣りメディアには商品が欲しくなる仕掛けが山ほど入っています。

思いもしないカラクリが結構あります。

 

例えば、動画は実は結構強力な販促ツールです。

活字を読んで商品について知るのと動画で商品を知るのとでは、脳へ働きかけるメカニズムが違います。

活字の場合、脳の前頭前野で一度処理されるため、一応理性と言うフィルターを通し、考えてから行動することが出来ますが、動画の場合、ダイレクトに本能的な行動に働きかけ、しかも、見ていて面白いため、釘付けになってしまうことが往々にしてあるのです。

魔物がグルグルと回って悪循環ですね。

つまり、何も考えず動画だけを見ていると気がついたら、動画の内容は数日で忘れ、「物欲だけが残る」そんな状態にさせられていると言うことに気がつかなくてはなりません。

 

重要なのは、自分が本当に得たい情報を能動的に取りにいく姿勢なのです。

そのためには、普段から釣りに対して、「問題意識を持って取り組むこと」そうしないといつまで経っても、物欲の魔物に負け続け、取り込まれてしまいます。

その呪縛から逃れるには、必要のないメディアを盲目的に見るのではなく、問題意識を持って見る、そして、メディアの言う「いい物」「流行の物」は自分にとって本当に必要な物かよく考えることが第一歩となります。

何も考えずに無料の情報ばかり漁っていると気がついたら、今月の残高がほとんどない、なんてことのないように収支のバランスを考えて生活したいものですね。

 

僕個人で上記記載の内容で成功した例を紹介します。

ベイトリールは10年以上前のモノを未だに愛用しています。

僕はブラックバスもしますし、ロックフィッシュも年中しますので、ベイトリールと言う釣具は必須です。

ベイトリールは船メインで使うと言うこともあり、それほど性能の高いリールを欲していないと言う理由もありますが、未だに使っているリールは「シマノ スコーピオンXT1500シリーズ」と「シマノ メタニウムMg及びそのDCシリーズ」です。

途中中古商品などで買い足していることはありますが、基本的に2008年から数年の間に取り揃えたアイテムばかりです。笑

スピニングなどは最近のモデルを購入しているので、別ですが、このように必要かどうかをしっかり自問自答することで、物欲を抑えることが出来るのです。

ちなみに、今、シマノでどんなベイトリールが出ているかほとんど知りません。

毎年、アンタレスが発売されていないか?程度の何となくの感覚でしかないのです。笑

まぁ僕の例はかなり極端なタイプだと思いますので、参考までに・・・笑

 

それでも、無駄な物を購入しないという観点から言えば、いかにメディアに触れていないかが物欲を抑える重要なことかと実感しています。

ベイトリールはオーバーホールほとんどしていなくても、水でじゃぶじゃぶ洗い、2013年くらいに買ったリール用のオイルをずっと使い、今まで釣りしています。

まじですよ!笑

でも何の問題もありませんし、むしろ今では手に馴染んでいますし、愛情がこもっているので、心の愛機と言えるかもしれません。

多分昔の仲間が見たら、未だにそれ使っているの?と笑われそうですが。笑

でも、伝えたい価値観はそこにあります。

どう言うことかと言うと、その時に1番欲しいと思ったアイテムを購入し大事に使うという価値観です。

2番目や3番目に欲しいと感じる中途半端なアイテムを買うから次の物が欲しくなるんですよぉ!

この話、伝わりますよね!

ステラやイグジストが欲しいなら、それを買って仕舞えば良いのです。そしたら、それが自分にとって1番良いと思っているリールであれば、満足して別のリールを買おうなんて気持ちにならないと思うんです。

僕の感覚からしたら、1番だって思って買ったリールは修理不可な状態にでもならない限り、一生モノ。

一生使える大事な釣り道具になり得るとも思いますね。

そしたら、長い目で見たら、お金使わないですよ!笑

 

無料で手に入る情報収集の先にあるコト

 

さて、物欲のメカニズムについて記載しましたが、無料で手に入る動画や情報収集の先にどんなことが待っているのか、具体的に記載していきましょう。

「無料(ただ)ほど高い物はない」

こうした言葉がある通り、特段釣りに限ったことではありませんが、真実だと思います。

 

無料の情報は当然何らかの意図が隠されています。

「会社は利潤を追求するもの」

だったら、釣りメーカーは釣りファンには購買意欲を高めてもらわないといけませんよね。

つまり、そういうことです。

前述したように動画というのは、脳にダイレクトに働きかけるものです。

特に情に伝わりやすいので、論理的に考えるより、先に行動してしまいます。

これを売り手側は利用しない手はありませんが、買い手側は十分注意する必要があります。

動画を中心としたメディアに触れ続けることでどんなことが脳内に起きるのか簡単に説明します。

 

・不満足

 

自分の釣りが満足できないのは、良い釣具がないからであると誤解してしまい、不満足感を解消するにはお金で釣具を買うと解消されると考えがちに。

最終的に「お金が払えるコト=満足」という思考になりがちです。

でも実際は、経験上、釣具の所有感は一時的に満たされるかもしれませんが、満足することはなく、次々と新しい物が欲しくて堪らなくなってしまうのです。

 

非常に当たり前のことですが、収支のバランスが整っていれば、お金がなくなり困ることはありません。

そのため、収入を支出が超えないようにすれば、表面上はお金の問題はおきませんよね。

つまり、支出を増やさないようにすることが一番重要なことのはず。

物欲が生まれるような行動を抑えることが支出を抑える最大のヒントになるはずです。

例えば、僕の場合、お金を使いたくない月は、釣具屋に行きませんし、YouTubeも基本見ないです。笑

シンプルな行動特性ですが、効果絶大です。

 

・低自己評価

 

不満足の最終到達点は一緒で、釣具を買えば満足が得られると誤解してしまいがちです。

釣りの動画を見て、自分はこんなに釣りうまくないけど、このタックルだったらもしや・・・と感じてしまったり、自分のタックルは安いから周りに引目を感じてしまったり、と自分の評価を低く見積もってしまうのです。

また、収入が高くないとそれに加えて、稼ぐ能力が低いから、となってさらに低自己評価が強まってしまい、良い釣具を購入すれば、満足できると思いがちになりやすいと思います。

 

お金では測れない価値をみつめる

 

上記、なかなか賛否両論でいろいろな価値観が入り乱れる話をさせてもらいました。

あくまで僕なりの価値観でお話し、読んで下さっている方に押し付けるつもりもありません。

別の視点から考えれば別の答えがあるのも十分理解していますから。

 

でも、やっぱり周りの釣り仲間など、客観的にみた時に感じることを今回の記事では素直に表現してみました。

読んでくださった方にも1つは思い当たる節があるのではないでしょうか。

 

「無料で得られる代償は極めて大きい」という事実に1人でも多く気がついて頂ければ幸いです。

 

僕も釣り好きで、釣り自体やめるつもりはありませんが、最近は人に教えるということに対して、すごく情熱を持って取り組めているということがわかってきました。

だから、自分自身の釣りを追求するということに加え、子供たちに釣りの楽しさや命を戴くということを釣りを通して教えていきたいと思っています。

 

お金では測れない本当に価値あることとは、現場で体験する真実そのものですから。

 

デジタル社会が深く浸透しているこのご時世だからこそ、自然にでて遊ぶことの価値は極めて大きいと感じて止まないです。

釣りという自然の遊びには終わりはなく、ただただそこにある自然に感謝しながら、筆を閉じたいと思います。

 

最後までありがとうございました。

4 件のコメント

  • alfa828 より:

    読んでなるほど~と感心する事ばかりでした。分かっているけども、ノセられて満足している自分がいるのも事実です(^^)

    • niko より:

      コメントありがとうございます!
      何だかんだ僕もノセられていることもあるんですが、生きていく上で価値観をどこに置くかが凄い大事かなと感じています。
      自分が満足出来る方向があればそれはそれで正解ですし^ ^

  • そこかしこまこと より:

    思わず見行ってしまう内容で今後の釣りライフを考えさせられました
    それと筆者の文章力に脱帽です

    • niko より:

      お褒め頂きありがとうございます。凄く元気になりました!笑
      記事数はそこまで多くないですが、自分なりに今後も表現していきたいのでよろしくお願い致します。

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