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    「森は海の恋人」牡蠣の森を慕う会 (かきのもりをしたうかい)から学ぶ。釣り人必読

    1. 源流イズム(アングラー教養)
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    この記事の所要時間: 58

    森や森林のことは知っているけれど、森が海の生態系を保つために重要な役割を果たしていたと知った時は、確か大学生の頃でした。

    その頃は魚釣りが好きで、釣りに明け暮れ、釣りのことばかり考えていました。

     

    でも、東京に仕事に来て、色々と釣りのこと以外にも生態的なことを調べるようになり、徐々に自然の中での魚釣りが難しくなり成立していかなくなる未来のことを考えるようになっていきました。

    たまに三陸に住む旧友と話をすると、海が現在進行形で変わっていることを話してくれました。

    クロソイが少なくなり、メバルが増えていたり、アイナメが釣れなくなったり、磯焼けや石灰藻で磯がびっしり生えていたり・・・

     

    心の中では「やはりそうか・・・」とため息。

     

    全てそうだとは言い切れませんが、人間が資本経済という経済活動を続ける限り、こうして日本という土地に深く根付いている一次産業や生態系はさらに失われていくのではないか・・・

    そんな不安が頭をよぎります。

    漁師の数は年々減り、「漁師だけではやっていけない」そんな地域も増えつつあると言われます。

    漁師という生態系から魚介類を間引きする仕事が成立しないということは、魚釣りもどんどん厳しくなってくることを意味します。

     

    釣り人として、釣りの研究や魚の研究を続けることはしていましたが、何か違う・・・

    釣りが好きだから、釣り道具や釣りの研究をする・・・

     

    でも、何か未来に対する強烈な不安感が消せずにいました。

     

    僕らの時代はまだ良いかもしれない、でも、数十年後に生物が極端に少なくなる不毛の地・海が各地で増えたら・・・・

    そう考えると、1人の釣り人として今、海の生態系を考えていかなくてはならない、また、そうしたことを世の中の釣り人達に強く訴えていかなくてはいけないと感じました。

    僕たちの子供や孫の世代になり、極端なことを言えば「釣りという趣味が失われる」可能性も頭をよぎりました。

     

    年々フィールド状況が厳しくなってくるのは、偶然ではない!

    これは何かできることをしなくては!

     

    そう心を焦らせ、この記事を書いています。

     

    「牡蠣の森を慕う会」の活動は釣り人も見習うべき

     

    「牡蠣の森を慕う会」というのを知ったのは2019年の春。

    実はかなり遅めではあります。

    地域でこれまで様々な物を育んできた海を守っている活動はないかと探していた時に見つかったものです。

     

    主な活動は以下の通りです。

     

    • 平成元年から旧唐桑町の牡蠣養殖業者が上流の岩手県室根村での植林を村民とともに実施
    • 併せて山村の子供たちの漁村体験を受け入れ
    • これまでに延べ2万5千本を植樹、小・中学生5千人が体験学習に参加するなど、上下流の交流が進展

    出典:農林水産省Webサイト

     

     

    主に評価すべきポイントは現場である漁師さんの声から結成された組織だということ、そして、海に解決策を見出したのではなく森に落葉広葉樹を植えることが大事であると発見したことです。

     

    一見、海の砂漠化、磯焼けや赤潮、そして魚介類の現象の原因は海の中に原因があると言われがちです。

    例えば、「磯焼けの原因はウニの食害説」

    しかし、問題が起き始めた当時、ウニがいない地域での磯焼けについては食害説では説明がつかないなど、不審な点も多く根本的な理由は明らかにされていませんでした。

     

    根本的な解決策は当時北海道大学の名誉教授である松永勝彦氏(現:四日市大学)により陸と海の生態系は繋がっていると科学的に解明されたのです。

    そして、魚介類の質は陸から流れる川の質で決まるということまでおっしゃっています。

    こうしたことから、森が海の魚介類に多大な影響を与えることは明白であると僕自身、松永氏の著書を読んで理解しました。

     

    海は森の恋人であると理解できれば、ソルトアングラーが出来ることはこうした活動をしている地域に少しでも貢献することではないかと日々思っています。

     

    縄文時代の遺跡からわかること

     

    僕の生まれた地域の近くには、三内丸山遺跡という有名な場所があり、縄文時代の人々の生活を知るうえで貴重な遺跡となっています。

    子供の頃、その遺跡を見たときはあまり興味がないというか、どうでも良いとさえ思っていました。

     

    でも、釣りを通して自然を知り、昨今の日本の一次産業衰退を考えれば、今一度昔の人の暮らしを調べてみる価値はあると思い、調べてみました。

    やはり、遺跡の文献や書籍には、1500年以上も古代人が森や海と共存して来た様々な証拠が提示されていました。

    驚く頃にクリの木の植林もしていたという痕跡まで見つかっているのです。

     

    つまり、こうした古代人でさえも森や河川、海の生態系を維持する方法を知っていたという事実なのです。

     

    古代人と言っては大変失礼かもしれませんね。

    今、僕たちが生きている世界では目の前のことしか理解できない人がいかに多いか。

     

    昔の人の方が自然と共生し、自然をリスペクトしていたことが読み取れます。

    人間の力を遥かに凌駕した自然の力を今一度見直すべきではないかと感じています。

     

    「日本のアングラーには、海や自然に対する知見をもっと広めて欲しい」

    そう願うばかりです。

     

    先日行った青森県では人口の干潟を整備している取り組みをしていました。

     

    主観的ではありますが、目の前の道具やルアーやテクニックにしか興味のない人が多すぎると思います。

    「PEは何号が良い」とかそういう話の前に学ぶべき自然の話があるのです。

     

    自然あっての釣りであるということを忘れないで欲しいと思います。

     

    最後までご覧頂きありがとうございます。

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