ターミネーターが現れたような強烈な光
雪が沈むミシミシっという音の中、僕は堤防を歩いていた。
ライトゲーム用のなんでもロッドを携え、防寒具をきた僕はルンルン気分でポイントに向かっていた。
空はどす黒い雲に覆われているが、気持ちは真っ青だった。
「久しぶりのライトゲーム、何が釣れるだろう・・・」
釣りの楽しみが周囲の状況より優っていた。
しかし、それは突然、目の前に現れた。
辺りの空気がピリピリと痛い、、、
と思ったその瞬間・・・
目の前に一瞬の光が見えた。
雷なのか、その時にはわからなかったが、明らかに異常な光景。
まるでターミネーターがまばゆい光の中、目の前に現れるような突然の光。
堤防が一瞬明るく照らされる。
その時、ブランクスを握っていた左手の指に異常なまでの痛みが走った。
ジカっと蜂に刺されたような強烈な痛み。
咄嗟にロッドを落とす・・・
空には相変わらずどす黒い雲が覆いかぶさっているが、上からの雷や雨の様子はない。
でも空気はピリピリと痛い・・・
初めての体験に困惑しながら、ロッドを雪の中から拾おうとした瞬間、ブランクスから「ジリジリ」とした不思議な音が聞こえる。
この時、初めて気がつく。
ロッドが放電している・・・・だと?
と同時に見えない雷が近くに迫っていることを、このロッドの異常な状態は教えてくれていた。
念のため、タオルを手にぐるぐるに巻き、ウェアの端の部分でブランクスを触らぬようにグリップ部分を慎重に持った。
その後、逃げるように雪の中を走った。
雷は落ちて感電だけが怖いわけではない!
先ほどの話は、実際に僕が数年前に体験した雷の時の話です。
当時は真冬にメバルなどを狙いに気分ルンルンで釣りに出かけましたが、釣り場についた途端、いつもの違う匂いと風を感じました。
それでも久しぶりの釣りだったこともあり、気にせず釣りをしてしまいました。
結果、後から知ったのですが雷雲が近くにあり、ロッドは帯電し、感電も有り得るかなり危険な状態でした。
実際は雷自体は落ちていませんが、電気が目の前で光ると言う謎の状況も体験したのです。
雷の時に何が怖いか?と言うとよくカーボンロッドに落ちる雷の話がありますが、それ以外にもカーボンと言う素材は電気を通してしまうと言うこと。
正確に言えば、地表と空気中の電気がロッドに帯電してしまうのです。
カーボンは伝導性に優れていますので、高い物がない釣り場では避雷針のような役割をしますので地表の正の電荷(プラス)が雷雲下部の負の電荷(マイナス)に向かって放電する際に軽い電気ショックを感じたり髪の毛が上に引っ張られるようになります。
引用元:たまに海釣りをしていて、雷が近づくと、釣竿から手に電気的な痺れが伝わる場合があると思いますが、何故、雷が直接、釣竿に落ちたわけでもないのに、痺れるのでしょうか。
つまり、雷が近くにあるだけでも帯電し、最悪の場合、感電死の可能性もあるのです。
本当に恐ろしい状況ですので、こうした現象を体験した、もしくは見たら即刻釣りは中止してくださいね!!
雷がカーボンロッドに落ちる事故よりもカーボンロッドがビリビリする確率の方が高いと思いますし、逃げ場がない山などは本当に命に関わります。
皆さんも釣りの時は気をつけてください。
釣りの楽しさばかりではなく、危険な一面も知っておく必要があります。
非常にわかりやすく説明されていますので、雷の前兆についての記事はこちらから!
こやひひょー