津本式・究極の血抜き

津本式・アサシンナイフJR.を3年間使用してみた感想

「津本式・アサシンナイフJR.」は究極の血抜き考案者津本さんとルアーマガジン社とのコラボで誕生した釣人向けの魚仕立て道具です。

こちらの商品、Amazonや公式販売ページから購入できますが、人気商品のため、売り切れになっていることも多い商品です。

見た目がカッコ良いですもんね!機能も良いですし!

僕も数ヶ月くらい待って購入できた気がします。

 

そんなアサシンナイフJR.ですが、損得関係なく、素直にレビューしたいと思います。

 

アサシンナイフJR.は代用可能か?

 

よくネット検索すると「アサシンナイフJR.代用」と言うキーワードが引っかかりますが、僕の調べや実際に使ってみた感覚として、代用は不可能な気がします。

本家のアサシンナイフと同様、唯一無二のナイフであると思います。

まず、津本さんの究極の血抜き理論や考えの元、徹底的に考えられて作られた物ですので、自分で削って作らない限り、代用はあり得ないと言わざるを得ません。

特に通常の刃物と大きく違う点が、持ち手の一番下と刃先がほぼ一直線になるため、カッター含めた包丁などの刃物で同じような形状の物を見たことがありません。

もし、これ近いよ、と言うアイテムがあれば、コメント頂けるとありがたいです。

 

一般的な包丁ですと、持ち手と刃先に段差がなくては、まな板の上で食べ物を切ることすらできないでしょう。

持ち手との段差がない場合、手が先にまな板に当たってしまい、刃先がまな板に真っ直ぐに入りません。

そのため、アサシンナイフJR.でまな板の上で野菜を切れと言われたら、すごく苦手だと思います。

刃先の角度を斜めにした状態でカッターのように切り裂くと言う切り方であれば、結構切れるかもしれませんが。

津本さんも言っているように、全ての箇所に意味があり、魚を仕立てる点に特化していると言うことだと思います。

そもそも名前にある通り、包丁ではなくナイフですね。そのため、料理用というよりは何度もお伝えしている通り、完全仕立て特化型のナイフです。

 

釣り場で使ってみた感想

 

僕はほぼ船釣り派なので、岸からアサシンナイフJR.を使ったことはないのですが、船の上で使ってみた感想をお伝えします。

まず、釣りにセットで持って行って欲しいものが真水です。

ペットボトルなどに入れた水道水で全然良いのですが、海水に触れたら数時間で表面が錆びてくる現象が確認できました。

サビが発生したら、その分帰宅してから研磨したりして手入れをすれば良いだけの話でしょうが、サビが発生していると言う事実を見るのが僕は嫌なので、魚を〆る、腎臓を切る作業をしたら真水でサッと洗った方が良いです。

また、船の上に露出させておくと海面から飛んだ海水が触れたりし、それだけでうっすらサビが出てきます。

僕が気にしすぎなのかもしれませんが、気になるので、使わない時間は腰にかけたり、ケースに保管せずにタオルに巻いています。

金属の種類や値段的に仕方ないのかもしれませんが、1日程度、または数時間でサビが気になると言う点は1つマイナス点かと思います。

釣り現場で、ケアを考えずに、荒く使用したいアイテムにも関わらず、サビだらけになってお手入れが大変と言うと、それがストレスで使わなくなる人も出てきてもおかしくないと感じています。

 

言いたいことを言いましたが、船上での使用感は最高です!

特にグリップの端っこが丸みを帯びているため、手のひらの真ん中付近にフィットする丸みで、心地よさすら感じます。

海上の場所によっては常に横揺れ、縦揺れが発生している船釣りにおいて、道具が体にフィットすると言う点は、病みつきになるくらい重要です。

あとは魚を〆る経験値にもよるのですが、うまく魚をロックさせるか、足で押さえてしまえば、楽に早く魚を船上で処理することができますね。

結構アカハタが釣れた日に、アカハタを電光石火の如く、処理していたら船長が目を丸くしてみてました。笑

脳〆、腎臓切りを一本で手軽に、早く確実にできるので、魚も苦しまずに速攻でクーラー行きです。

自宅での写真ですが、腎臓を切っている写真です。

一瞬で腎臓切り完了です。

 

余談ですが、船上でしっかり処理した魚を津本さんの言う「フリフリ」で処理すると、自宅に着いた頃にはエラが真っ白になっていることもあります。笑

 

アサシンナイフJR.の先端はとても鋭利ですので、当然人が怪我をする可能性のある場所には置かずに使用してくださいね。

前に船が揺れて、タオルから外れて隣の人のところに滑ってしまったことがありました。汗

と言っても本体は全て金属ですので、ある程度の重みはあり、簡単に滑ってしまう物ではないですので、たまたま運が悪かったと思っています。

 

家庭での仕立てナイフとしては最高

 

今、釣り場では何となくサビが気になってあまり使用回数が減ってしまったのですが、家での魚仕立て道具の1つとして大活躍しています。

僕の仕立て道具はほとんど津本式仕様で、写真のセットさえあれば、マグロとかの超大物やハゼなんかの超小物をやらない限りは大体できますよ。

津本さんが動画で作業動画を上げているのですが、その動画を見ながら、なんとなく揃えて行った道具達です。

何でこの道具達の話をしたかと言うと、一見ナイフと関係ないように思えますが、実はこの道具達が揃って初めて、津本式が完結し、アサシンナイフJR.の本当の力が発揮できると思っています。

例えば、津本式をするためにノズルを使う際に尾鰭より少し前側を切るのですが、ボラやタイなど骨の硬い魚だと、包丁を強く叩いているうちに手が痛くなってきます。

しかし、アサシンナイフJR.はナイフを立てて上から見ると、叩くための幅が広く手が痛くなりにくくなっています。

痛くなりにくいと言うことは、どの魚で楽に切断することができると言うことであり、数をこなしているほど、その楽さを体感できると思っています。

 

もう1つ、津本さんの考えの1つに腐るところを少なくするために切り口を小さくすると言う考えがあります。

最初は、ナイフのみを所有していて、手で内臓をとったり、他のメーカーの鱗かきで取ろうとしていましたが、いろいろ試しましたが時間もかかるし、効率も著しく悪かったです。

内臓を取るにしても、まず切り口を小さくした魚のお腹の中に入れられる物は限られてきます。

最初は、細い水筒などを洗うようなブラシを使っていましたが、内臓が潰れるわ、ブラシに薄皮や汚れがこびりつき、洗うのが大変ですぐにやめました。

それ以外にも手でやったり、他の鱗とりでの試しましたが、切り口を小さくした魚のお腹には入りずらく、他の鱗かぎの先端の形状上、荒削りをしてしまう状態になり、お腹の内側の肉をえぐってしまったりと、とにかくうまくいく方法が見つかりませんでした。

そのため、金銭的にも考えましたが、津本式の器具に手を出してみることになったのです。

 

結果的に、一度目の使用で効果は実感でき、器具として完成度が高いと使って気がつきました。

津本式の仕立てをきっちりやりたい人は、タイニー鱗血合取りと言う鱗かきのような道具、そして、血合取りリムーバーがなくては成り立ちにくいと感じています。

特にタイニー鱗血合取りはお腹をナイフで切った後、速攻で内臓を取り出すのに便利です、お腹に中にいれるものですから血合取りの先端の幅が絶妙なんですよね。

スッとお腹の中に入り、しかもお腹の内側の身を傷付けず、変に身を削らず、内臓だけを掻き出してくれる!

その後、血合取りリムーバーで仕上げをするだけです。

家庭用で魚が2匹、3匹程度でやるなら上記の道具は全て必要ないかもしれませんが、釣りに出かけて10匹とか持って帰ってきて、しっかり仕立てたいなら道具に妥協しない方が良いと思っています。

本当使ってみたらわかりますよ。

僕はベイトリールなどは10年以上同じ物を使い続けていますし、ウェアなんかも10年以上使っています。

僕の他の記事をいくつか読んで頂ければわかるかと思いますが、商業ベースで必要なないのに、無駄に売り込んでくる商品はいらないとバッサリ切る派の人間です。

でも、本当に良い物、そして、使いやすい物は紹介しますし、それを購入して大事に使ってもらいたいです。

作り手の考えや心は道具に宿っている物ですから。

 

よく僕がいつも仕事で考えていることの1つに素人とプロの違いと言う考え方があるのですが、「素人とプロの違いは効率」だと考えています。

その言葉をそのまま体現するような道具ばかりで、使っていて嬉しくなります。笑

一般家庭レベルですので、大量の魚を仕立ててみたわけではありませんが、確実に効率は上がると感じています。

 

僕は単なる釣り人で仕立て屋さんではないので素人ではありますが、まだ、母乳離れをしていない子供がいる家庭ですので、好きな時間に好きなだけ魚を触れると言う環境ではないのです。

本当に妻にも気を遣っていますし、子供が泣いたりしたら抱っこしますしで、子育てに奮闘しています。

 

そのため、ゆっくりとじっくりと魚を仕立てる時間はないので、時間短縮は必至でございます!!笑

世のお父さんはわかっていただけるかと!笑

 

シンク内でコンパクトに仕立てたいなら必須!

 

最後になりますが、このナイフの凄さは家庭のシンク内でわかります。

コンパクトなため、通常ならまな板の上で作業するところをご家庭のシンクの3分の2程度のサイズの魚であれば、シンク内で全て完結します。

※すぐに食べたり、次の日くらいに食べる人はそのまま鱗も落として仕舞えば完璧ですね。

ただし、魚はシンク内に1〜2匹ほどが望ましいですね。

 

ですからコンパクト故に船の上での取り回しも最高なんです。

シンクを傷付けないようにキッチンシートを敷いて切るなどある程度ケアは必要な時もありますが、僕はシンク内で腎臓切りから内臓抜き、エラ切り、尾切り、究極の血抜きに至るまでやってしまいます。

通常の包丁でシンク内作業はほとんど不可能です。

不用意にシンクを突き刺してしまいストレスに感じますが、このアサシンナイフJR.ならコンパクトなため、シンク内での取り回しが良いです。

そもそもなぜシンク内で作業するかと言うと、水を出しっぱなしで作業することが多いのが仕立てだからです。

お魚屋みたく水を流しっぱなしの状況を家庭で作ると奥さんに怒られますね。笑

 

それに釣りから帰って来て疲れている時にまな板出して、洗ってという作業を追加したくないので、出来るならナイフと仕立て器具を取り出し、サッと作業してしまった方が楽なのです。

まな板の上で作業→シンクで洗う→まな板の上で作業というのを何度もするだけでしんどいので、僕は魚の種類と量にもよりますがシンク内で作業してしまいますね。

もちろん、シンク横にまな板おいて、水流しなら作業することもありますので、ケースバイケースですし、広いキッチンを使われている方で、特に気にならないという方はシンク内で作業する必要はないと思いますよ。

 

シンク内での作業を考えると、パワーハンドルを付けないでタイニー鱗血合取りをハイパー継手に接続して、水出しながら内臓を取り出すと速攻で終わりますよ!

本当に!笑

全部シンク内で完結します。

最後に、魚の数が少なければ、シンク内にキッチンペーパーかタオルを敷いて立てかけして完成です。

 

この記事をご覧の方でシンク内作業を検討されている方で、通常の魚も捌きたいし、一本でなんでもしたいという方は、津本式のペティナイフが合っているかもしれませんね。

小物メインの方やスーパーや魚屋さんで買う方にもおすすめです。

すごく使いやすいですよ。

 

それでは、ナイフ持っている人に質問したい方がいらっしゃれば、アドレスが必要ですが、コメント下されば、

お答えしますよ!

 

では、今回も最後までご覧いただきありがとうございます。

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