沖縄では生き物が砂場を作る!?「特殊な生態系とサンゴ礁とマングローブ戦略」



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沖縄は日本の中でも特殊な地域

 

2020年1月、沖縄に数日間の旅にいってきました。

こんな真冬の時期にでも花が咲いていましたね。

 

ですが、実際は記録的な暖冬により真夏日があり、あまりの暑さに参った日も・・・・

(確か最高27℃くらい)

赤道に近く年中暖かい沖縄は、国内の南国で間違いないと思いますね。

 

でも、動きやすかったので良かったのかも!

今回は、水族館に行ったり、気になる海や砂浜を転々として現地を観察したり、観光したりしました。

沖縄をただの観光地と侮ることなかれ。

 

よくよく調べてみると、本土と決定的に違う生態系や地域性がそこにあったのです!

 

沖縄は海から海が作られる

 

結論から書いてしまうと沖縄の海の生態系は海から作られていく特殊な構造です!

 

これが日本列島の本土の場合、山から海の生態系が作られるケースがほとんどです。

 

海の生態系形成の始まりは山にあって、まず、山上の岩や石が転がり、砂、泥が川によって海まで流されます。

泥が川に流され、泥は沖に、砂は河口部などの手前に蓄積されます。

(太平洋側だと砂や泥、日本海側だと荒波で砂利が蓄積されていることが多いですね。)

その時、砂や泥に混じって山からのたくさんの栄養や鉄分などが海に届けられてプランクトンが光合成し、海藻や海草が育ち、生態系が形成されていくのです。

わかりやすいのは北海道で、昆布の質(艶や太さ)を見れば良い河川が近くに流れているかどうかがわかると言いますし、一等の昆布は良い河川の近くで育ちます。

もっと別の見方をすれば、砂が山から供給されている時点で山から栄養も海に流れていると言えます。

 

沖縄の場合どうでしょうか。

 

実は沖縄の白い砂浜ですが・・・

動物の死骸などが大量に集まった物が白い砂浜になっているそうです!

 

有名なのは数百種類もいると言われる珊瑚の死骸ですね。

主成分は炭酸カルシウム。

(珊瑚は動物)

 

実際に現地でいろんなサーフを歩きましたが、本土と違うのは砂の触感です。

動物などの死骸が形成した砂地のため、サーフを歩いていると粒が大きい砂ほど足がとられやすく、よく沈むことがわかりました。

特にハートロックで有名な場所の砂は非常に深く沈み、砂の粒も大きかったです。

 

反対に粒が細かい砂ほどしっかり歩ける傾向にありました。

 

沖縄の素敵な砂浜は動物から形成されていて、海の中から供給されていたのです。

逆のことも言え、動物が死に海の一部になって生態系を支えているということ。

海のオアシスと呼ばれるサンゴ礁は、熱帯・亜熱帯の浅瀬で広がる主にサンゴの作った石灰質の骨格で作られた岩場であると定義されています。

サンゴ礁は岩場を作り、様々な生物の住処を提供してくれているのです。

また、浅瀬には光が届き光合成しやすく、亜熱帯の海は寒波などがないため生物にとってはサンゴ礁のある海域は楽園と言えるかもしれません。

サンゴ礁での生態系を簡単に紹介すると「褐虫藻」→「珊瑚」→「細菌」→「動物プランクトン」→「ゴカイ類」→「小魚」→「大きい魚」となります。

他にもカニやヒトデなどもサンゴ礁に関わります。

 

そして、本土との違いは川の数量です。

沖縄に川はないのか?と言われればありますが、橋を作るほどの大きな川は存在せずに非常に小さく短い川が300くらいあるそうです。

別の見方をすれば、沖縄県は大きな山もなく、それに伴い川もないため、水不足な地域と言えるかもしれません。

疑問に思って、どうやって水を確保していたのか調べると、北部や中部、南部にはたくさんの湧水があり、昔から湧水を使い生活してきたことが伺えました。

 

つまり、本土と違い、古くから川を中心とせずに海を中心として人々が生活していたものと考えられます。

まさに海人(うみんちゅ)ですね。

 

珊瑚は本土では生きられない理由

 

沖縄の海と言えば、珊瑚ですね!

本土の海では海藻が魚介類を育てますが、熱帯や亜熱帯の海では珊瑚が魚介類を育てる重要な役割を果たしています。

つまり、沖縄の海環境を作っている重要な役割を果たしている生き物です。

その珊瑚の周囲はエメラルドグリーン、コバルトブルー、レモンイエロー、メタリックにキラメキ、多彩な色が潜む美しき生き物たちがいます。

これらの美しさに何人のダイバーの人生観を変えてきたか想像に難しくありません。

※美ら海水族館で撮影

 

さて、珊瑚について簡単に説明すれば、イソギンチャクやクラゲなどと同じで動物(刺胞動物の仲間で腔腸動物)とされています。

珊瑚は一ミリ程度のポリプの群のことで、栄養の少ない海で生きていくために光合成をする褐虫藻(かっちゅうそう)から排出されるグリセリンを主に食べています。

そして、たまに夜間に動物プランクトンを食べるそうです。

さらに、褐虫藻(かっちゅうそう)は珊瑚の排出物で光合成し、珊瑚の中で生きています。

そのため、お互いの存在無くして生きられないという見方も出来ますし、究極のリサイクルで貧栄養の海で大繁殖しているのです。(共生)

※美ら海水族館で撮影

 

そして、本土の流入河川の話と珊瑚は非常に面白い関係があります。

珊瑚は炭酸カルシウムで出来ており、石灰藻とも言われます。

実は炭酸カルシウムは河川から流れてくる腐植物質により結晶が阻害されてしまうのです。

つまり、本土に流れる河川では珊瑚の胞子(炭酸カルシウム)は成長することが出来ず、育つことが出来ないんですね。

河川がない沖縄だからこそ、珊瑚の海が形成されていくことを知ったときは驚きました。

 

本土では河川の腐植物質が極めて重要な役割を果たします。

腐食物質が少なくなった場合、一気に石灰藻が増えやすくなり、いわゆる砂漠化や磯焼けと言う現象が起きてきます。

「森は海の恋人」牡蠣の森を慕う会 (かきのもりをしたうかい)から学ぶ。釣り人必読

 

潮の香りの謎・・・の答え

 

以前こんな記事を書きました。

場所によって変わる潮の香りの謎

前から潮の香りが場所によって全然違うなぁと感覚的に思っていたものの、決定的な違いが全くわかりませんでした。

 

しかし、今回沖縄の北部、中部の砂浜を歩き、気づいたことがありました。

 

それは海藻がある場所で潮の匂いがあったこと!

(反対に海藻のない場所では潮の匂いはありません)

 

例えば、こんな場所。

拾って見ると。

 

 

三陸ほど強烈な潮の香り、磯香りはしませんでしたが、この海藻が海の匂いや香りを作っているとすぐにわかりました。

なぜなら、沖縄の砂浜では潮や磯香りがほとんどないからです。

つまり、本土でも場所によって違う磯や潮の香りは海藻の種類の差だったのではないか、と仮説を立てています。

 

個人的にはすごく面白い発見でした!

 

マングローブとはヒルギの生存戦略そのもの

 

世界的に有名なマングローブとは熱帯に生えている「ヒルギ」という種類の木が生えている汽水域のことを言います。

沖縄本島でも有名なマングローブがあるんです。

 

 

マングローブはその不思議な生態だけではなく、国によっては天然の防波堤になっていることもあります。

バングラデシュやミャンマーではマングローブ畑を伐採したところ、サイクロンによる高波で、10万人以上の犠牲者を出してしまったりしたそうです。

燃料やエビ養殖のために伐採されたマングローブは、のちに人々に自然災害の被害をもたらすことが何度かあったそうです。

 

今回、やんばる国立公園という沖縄本島最大級のマングローブでカヤック体験をしてきました。

満潮と干潮で川の水位が大きく変わってしまうため、基本的に時間指定でツアーを行います。

川に上り、海に下りました。

 

実はこの場所、国立公園指定をされており、「ヤンバルクイナ」など貴重な鳥の数が多くて、日本の面積の0.1%しかないのに、日本の鳥の3分の2がこのエリアで観られるそうです。

シラサギなどの水鳥が生態系の頂点にたち、数多くのバードウォッチングが出来る地域。

 

今回、カヤックで移動した慶佐次川(げさしがわ)ではヤエヤマヒルギと言われる成長すると枝から根っこを出す(支柱根)種類の木でかなり特殊でした。

種類は「ヤエヤマヒルギ」「雄ヒルギ」「雌ヒルギ」の3種類が生息しているそうです。

実はマングローブという木は存在せず、ヒルギという木のことを言うそうです。

これらのヒルギは海水を根っこで80%くらい濾過するそうで、残りの塩分20%は葉っぱに溜めて枯らして落とすそうです。

通常の樹木は海水で育つことが出来ず、仮に海水で育てたとしてもすぐに枯れてしまいます。

つまり、ヒルギという木は唯一無二の生存方法を選択しているのですね。

 

マングローブのガイドさん曰く、淡水域での生存競争に勝てないため、海水の混じる汽水域に生息地をうつしてきたのだとおっしゃっていました。

その証拠に、淡水域である川の上流までいくとヒルギが生息していませんでした。

 

マングローブ内には様々な面白い生態系があり、語りたいところですが、ぜひ興味のある方は沖縄のマングローブツアーに参加してみてください。

自然好きにはいろいろな発見がありますよ。

 

クロダイが教えてくれたこと

 

先ほど紹介した「ヒルギ」という木には何種類かのカニが生息しています。

例えば、葉っぱに乗っかり葉っぱを食べる種類の「ヒルギハシリイワガニ」。

参考サイト: ヒルギハシリイワガニ(漫湖水鳥・湿地センター)

 

他にも片腕だけが大きいカニなどがいます。

マングローブにいる草食系のカニは横移動じゃなくて、前後左右に動くそう。

また、マングローブの中で微生物を除き、生態系の一番下にいる生物がカニにあたるそうです。

 

このカニを食べに様々な生き物がマングローブに来て、魚も例外ではありません。

例えば、沖縄のクロダイも川にのぼってくるそうです。

 

全国的にクロダイはカニや貝などを主食に食べることも多いですが、マングローブという汽水域まで入ってくるのは驚きでした。

そこに餌があれば、干上がるリスクがあっても餌を食べにくるのだと思われます。

 

本土と一緒で環境が変わっても魚の種類が同じ、または似ていればその生活はどこでも似ているんだなぁとあらためて思いました。

 

沖縄の食べ物と所感

 

沖縄の様々な食べ物を食い歩きましたが、結構淡白な味が多く、北海道や三陸で食べる油ののった魚介類は少ない印象がありました。

でも種類が多く食べていて楽しい気分になりましたし、沖縄ならではの食文化がありました。

南国のフルーツは本土で食べるより、全然甘かったです。笑

 

魚介類に限って言えば、暖流系の魚の方が種類が多く楽しいですが、寒流系の魚の方が量は多いです。

また、北海道と沖縄では昔から貿易が行われていて、それぞれ良い部分を活かしてきた歴史があったことがわかりました。

これについては別の記事にしたいと思います。

 

沖縄県は南国的要素が強く、都会で疲れている人や気分が落ち込んでいる人にとっては良いリフレッシュになる地域だと思います。

また、寒い地域で育った東北人は持っていない陽気な一面も現地の人は持っていて、なんと言うか・・・

沖縄で価値観が変わります!

 

「釣りにいく際も、旅行にいく際も沖縄」という選択肢をぜひ考えて下されば、幸いです。

 

僕自身も次は本格的に沖縄で釣りをしてみたいと目論んでいます!

行ったらまた記事にしますね!

 

最後までありがとうございました。

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