さて、前回は新年初めの釣行記で偏食していたアイナメの釣果報告をしました。
2018年1月2日、1月3日の2日連続のナイトゲームを行ってきました。
デイゲームでアイナメを釣ったエリアですが、ナイトゲームを選んだ理由としては、2日はスーパームーンで月が綺麗だったからです。
えっ?それだけ?
いえいえ、そんなことはありません。
満月の日は大潮、潮のタイミング次第で爆釣が望めることに加え、月明かりもあり、魚は夜に捕食する傾向が強くなります。
今回はそうした調査も踏まえ、ナイトゲームです。
またまた、面白い結果が出ましたよ!最後に今回の釣行全てが繋がります。
下げ3分のタイミング
潮の関係上、釣れやすいタイミングというものが経験上ありまして、そのタイミングの1つが下げ3分です。
潮が早すぎず、遅すぎず、ロックフィッシュが動きやすくかつ餌も程よく動いているためだと考えていますが、今回はそんなに経験値のないフィールド。
地形自体は1月1日の昼にかなり探りましたので、おおよそ把握していますが、ナイトゲームで潮の動きを加味すれば、全く違うゲーム展開になることは予想していました。
下手をすれば、対象魚が変わってしまう可能性も大いにありました。
ここで、フィールドの簡単な説明をします。
一般的な堤防で、5メートル沖まで基礎があり、基礎は砂に埋もれているような感じです。
基礎を超えるとほぼ砂地です。
水深が大きく変化するブレイクはありませんでした。おそらく、かなり沖で水深が深くなっている感じだと思います。
砂地ところどころに根のようなものはありますが、あまり多くありません。
また、堤防角には小さなテトラ帯があり、潮の変化があります。
そのため、メインになるのがキャストして数メートルの基礎などのストラクチャーです。
1月2日夜
さてフィールド到着後、あたりを見渡すと釣り人0。
さすがに1月2日に釣りしている人は少ないか・・・・笑
ランガンスタイルで、テンポよく際を打っていきます。
今回は潮が動いているので釣れるタイミングを見計らっての釣行としていましたが、手取り早く釣りしたいのでスイミングの釣りで反応を見ることに・・・
昼間には釣れにくいソイなどが釣れるかもしれないと期待してのキャストです。
14グラムのジグヘッドとグラスミノーLでかなりのハイテンポで、巻きの釣りを展開。
しかし、昨日同様、ノー感じ。
スイミングは出れば、コンディション最高ですが継続してやり続けることが難しい釣りでもあります。
寒いですし、結果が欲しいので手堅く5グラムジグヘッドにグラブで、堤防の際に落としていくアプローチ。
いきなり、フォールでひったくられてビックリアワセ・・・・
抜けてしまいます。
気を取り直して同じヒットポイントにピンでキャストし、フォールすると「コン・」というアタリ、すぐさまフッキングするとこちらのソイちゃんでした。
ムラソイ!
堤防の際に丁寧にフォールさせるとアタリが出ました。
ムラソイは元気に引きますね!
おそらく、堤防の際の穴についているんでしょう。
キジハタグラブパールグロウ、5グラムジグヘッドでがっつりヒット。
ムラソイをキャッチすると、強風が吹き荒れ、雪が舞う・・・・
すごい光景でした。
キジハタグラブのフォールで反応がよかったので、継続して基礎周辺やテトラ、角などストラクチャー全体を攻めますが、反応ゼロリング。
基本的なリフトアンドフォールのベーシックな動きで探り続けます。
しかし、寒いし、厳しすぎる・・・
時折、「僕は何をしているんだろう」と考えてしまうくらい追い詰められる寒さです・・・
すでに釣り開始、二時間経過・・・
31日の昼に聞いた話では、「周辺は埋められてしまい、砂地ばかりになってしまった」「ソイやアイナメは昔はよく釣れたけど最近は明らかに減った」と・・・
こんな会話が頭をよぎる僕・・・
やっぱり、厳しいのか?
心が折れかけていた時に、堤防基礎と砂地の間付近でフォール中に小さなアタリ・・・・
念のため、聞きアワセすると何とか乗りました!
アタリすらわからない強風での一本。
しかし、なぜ釣れたのかよくわからない釣果。
クロソイでした!
こちらは7グラムジグヘッドにキジハタグラブ。
その後、抵抗感が欲しいのとボトム周辺を探る意味でリングマックスにワームを変更。
沖に一投すると着水直後に、潮に流される感触。
あれおかしいと思いテンションをかけてみると、コンコンコンという小さなアタリ。
ゴリ巻きすると、彼でした。ちょっとだけ癒される。
エゾメバル(ガヤ)
とりあえず、気合いだけで釣り歩きましたが、何の手応えもなく、釣ってる感もなく、手が震えるほど寒いため、自販機でホットココアを買い、手を温めます。
活性が低いと判断し、ボトム中心の釣りに切り替えることに。
テキサスとバグアンツで一番得意な釣りを貫く決意。
少し遠投して、沖の根を中心に探ります。
ぴょんぴょんと、エビが動くような演出をすると、小さすぎるアタリが連発します。
多分、メバルでしょうか。
気にせず、14グラムテキサスで底を叩いていると、根掛かり。
根掛かりを外して、一回目のリフトのフォールで、はっきりとしたアタリ。
久しぶりに金属的なアタリに大アワセを入れます。
フッキングが決まり、ゴリ巻きしていると珍しいマゾイ(キツネメバル)が姿を見せます。
リアクションを意識してホットオレンジフラッシュを選択。
綺麗なソイです。
暗くて写真だと判別が難しいですが、マダラ模様とヒレに白い縁があるため、マゾイと判定しました。
4匹とも魚種が違うという感じになりました。笑
サイズは測っていませんが、ガヤを除いて、どの魚種もだいたい20センチから25センチだと思います。
そして、全ての魚に共通していたことは、潮の動きに対して、ダウンクロスにアプローチするという点が共通していました。
後から考えると、潮の抵抗を感じながらフォールさせないと食わないのではないでしょうか。
そして、すでに潮止まり。
さらに道路は凍結し帰りが怖かったのでその日は3時間半ほどで終了。
1月3日夜
スタートは日が沈んでから、数時間後。
昨日の鬱憤を晴らすべく、懲りずに出かけます。
前日より風が弱くなりましたが、気温が少し下がりました。
早速キジハタグラブとジグヘッドでキャストし、底付近を小刻みに動かすと。
クロソイ
前日からのヒントを元に、リグを考えていきます。
タックル自体はスピニング一本のまま継続、昨日からボトムの反応がよかったため、浮力のあるキジハタグラブからロックマックス3インチに変更。
そして、アクションも漂わせるようなリフトアンドフォールではなく、ボトム中心の小さなリフトアンドフォールに変更。
早速試してみます。
しかし、変更後も反応なし!笑
アイナメはエビを食っていたことを考え、同様にエビ跳ねアクションが良いのかなぁと感じ試してみることに。
激しめにピョンピョン、スーというリズムでエビっぽさを演出していきます。
キジハタグラブ4インチからロックマックス3インチにしたため、フォールスピードも上がっています。
何と、昨日何の反応もなかったエリアでバイトが連発。
コッ!
というアタリしかありません。
フッキングしてもすっぽ抜ける感じです。
メバルか?!
とりあえず、ワームをあえて大きくしてみる作戦に。
4インチのロックマックスの変更し、先ほどとほぼ同じ場所で、アクションをすると・・・
明確で強烈なバイト。
25センチくらいのクロソイでした。
ワームが合っているのか?
同じようにアプローチすると・・・
同じサイズが連発。
しかも、釣れるアクションは一緒。
シェイク気味に、激しくピョンピョンピョンスーーーー
のスーのタイミングでコンっ!という明確なバイト。
冬のバス釣りでのリアクション釣法と一緒です。笑
そして、同じパターンで潮止まりまでの2時間ソイがかなり釣れます。
しかも、昨日から散々叩いている場所ですよ?!
やっぱり魚居たんだ!と思いました。
釣り方が合っていないとはこのことです!笑
釣るのに夢中で、写真とれませんでした!笑
ほとんど同じサイズですので、お許しください!笑
ワームのサイズをあげただけで、これだけ反応が変わるという事実にドキドキしながら釣りをしていました。
また、他にも4人ほどグループで釣りしていたルアーマンがいましたが、竿を曲げている様子がなく、自分だけ釣れているとシチュエーションに申し訳ないやら、嬉しいやらという気持ちもありました。
なぜか、心臓ばくばくです。
これだから病みつきになります。
結果的に1月3日は潮止まりの時間までに9本くらい20から25センチのソイが釣れました。
サイズはともかく、前日までと偉い違いです。
1月3日考察
1月1日はアイナメがマイクロベイトパターンで、メバル用のジグヘッドで夕まずめに釣れ、吐いたベイトは小さなエビでした。
砂地がらみの根周りにいるたくさんのマイクロなエビがいることが想像できます。
メバルも浮いていないことから、マイクロなエビをアイナメ、ソイ、メバル共に捕食している構図でしょうか。
ムラソイのみ、堤防の際の穴の中に隠れていましたが、結果的にエビっぽさを演出することで1月3日にこれまで、釣ることができなかった個体をキャッチできました。
大ヒントとなったのは、2日の帰る間際の沖でのテキサスの釣りです。
ピョンピョン跳ねる動きで、バイトが集中し、結果マゾイをキャッチします。
ソイ類は、その釣れやすさから釣ることで、すぐいなくなってしまう魚として有名です。
しかし、今回の釣行を通して感じたことは、これまで、イソメなどの餌釣り、メバル用のピンテールワーム、リフトアンドフォールの動きに反応しない個体が数多く存在したという事実がわかりました。
人が多く訪れる有名な釣り場ですので、場荒れもしているのかなぁと予想はしていましたが、3日のソイ9匹という釣れっぷりをみる限り、アプローチの問題であると考えざるを得ません。
これはたまたま調子がよかったとか、時合が続いたでは説明がつきにくいと考えています。
どう考えてもついさっきまで、同じ基礎の上を別のルアーが通っているはずですから、アプローチの違いにしか思えません。
一晩に堤防で、9匹のソイを釣ったのは初めてです。
これはソイの時合が続く、ハイシーズンでも経験がありません。
つまり、魚が局地的に常食している、もしくは時期限定で偏食しているエビというベイトにルアーアクションを合わせるということが何よりも大事なことだったと言えます。
そして、ソイに関して言えば、ルアーのサイズを大きくすることで明確なバイトに変わったということは、小さなエビというベイトとのサイズ感こそ違いますが、明確に魚がルアーを目視できるようになったことが、要因の1つではないかと考えています。
シルエットが全然違うのにも関わらずアクションがそれっぽければ反応してくるのだとわかりました。
ソイに限り、サイズ感より、アクションやワームの波動が大事だということでしょうか?????
局地的かもしれませんし、こうした経験ははじめてですので、ここら辺はさらに謎が深まる一方です。笑
今回の記事で、言いたいことは食べている餌を知ることで、釣れる魚が変わるということです。
目先を変えれば、釣れる魚も変わってくる可能性があるということです。
本当に普段釣れる釣りにとらわれないことも大事ですね。
もし、抜かれてしまって魚がいないというエリアがあれば、今一度本当にそうかどうか疑ってみた方が良いかもしれません。
通常のテキサスリグやジグヘッドに反応しない個体が陣取っているだけという可能性もあります。
また、環中類(イソメみたいな虫)を多く食べているなどの偏食個体もいるかもしれません。
人間にも血液型があり、多様性があるように、同属魚にも性格や行動様式が異なる個体が存在することはすでに知られている事実です。
特に縄張りをもつロックフィッシュはこの傾向が強く出るような気がします。
こうしたややベーシックな釣り方では、釣れない魚がいるという事実に対して、これからはどう向き合って行くかが、大事でロックフィッシャーマンとしての真価が問われる時代がくると思うのです。
大した釣果ではありませんが、非常に印象に残った厳しい釣りだったためシェアしたいと思います。
最後にデータを乗せて起きます。
1日目の潮
大潮
時間:下げ3分から潮止まりまで
2日目の潮
大潮
時間:下げ3分から潮止まりまで
「使用ワームとリグ」
エコギア:キジハタグラブ4インチ パールグロウ
エコギア:ロックマックス3インチ、4インチ パールグロウ(メイン)
エコギア:グラスミノーL カタクチ
エコギア:イワシヘッド5グラム、7グラム、14グラム
エコギア:バグアンツ2インチ ホットオレンジフラッシュ
エコギア:リングマックス3インチパワーオーシャン 魅惑パープルカモ
タングステンシンカー14グラム
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