オオモンハタ

「なぜ正解はないのか?」パワーシャッドとジグヘッドの付け方で迷っている方に知って欲しい最も重視するべき視点

今回は、よく言われるエコギア・パワーシャッドの頭を切る切らないの話やセッティングについてまとめました。

 

内容的には僕自身の思いと多くのアングラーの意見をまとめたものです。

また、記載されている内容は、実際に販売しているメーカーに確認していますし、加えて大量にパワーシャッドを普段から消費している僕の意見も反映しています。

 

パワーシャッドには、よく釣れるセッティングがあっても、それは「多くのケース」であって全てのシチュエーションに対応する訳ではないのです。

 

大事なのは、いろんな方法や工夫を知っていて、釣れない時に試してみることだと思うのです。

 

いつもよく釣れるセッティングが効かない時はありますよね。

 

そうした時に今までやったことのないセッティングを試すのです。

そうした経験が、自身の引き出しを大きく増やします。

では、パワーシャッドのセッティングについて記載していきます。

ちなみに下記ジグヘッドで、紹介していきます。

 

パワーシャッドの顔を切る切らないの話

 

多くのアングラーがワーム本体の顔を切ることが多いと思います。

カッターでエラの下あたりから切ることが多いと思います。

顔を切るにはいくつかの理由がありますが、多くの場合、顔が2つあるようで嫌だ、という意見が多数派のようです。

 

こんな感じに顔が2つあるような格好になってしまいますね。

顔を切ると・・・

ジグヘッドとの隙間もなく、綺麗な仕上がりになっていますね。

 

これは多くのアングラーが好むセッティングです。

 

ジグヘッドもパワーシャッドを垂直に切ると綺麗に繋げるようになっています。(3Dジグヘッドの場合)

 

ジグヘッドは商品によっては下記写真のように、隙間だらけになってしまう場合もあります。

これがエラに見えるから良い!という意見もあれば、スッキリしないという意見もあります。

わかりやすく頭だけつけてみます。

実はこうした小さな隙間が水中ではわずかな抵抗となり、人間が気がつかない範囲で、レンジがずれたりします。

 

そのため、こうした隙間が嫌だという方はジグヘッドの形状に合わせて切った方が良いかもしれません。

 

そして、顔を切ることで変わることがあります。

それは、ワームから発せられる波動です。

 

ここが、最大のポイントで釣果に直結する部分です!

 

顔があるバーションと顔なしバーションを並べてみた結果、わかることがあります。

 

それは、針が出ている箇所からテールまでの長さが違うのです。

 

これは、針から出ている箇所からテールまでの可動域が違うという意味です。

 

そのため、アクションが違ってきて、波動が変わってきます

 

顔がある方が良い、顔がない方が良い、どちらも活躍できるシチュエーションがあるのです。

 

実際のフィールドでは、顔を切った方が良い時と、切らない方が良い時のふた通りがあります。

 

この可動域が違う点を理解して入れば、実際のフィールドで使い分けることが可能になるのです。

切った方は、ピリピリしたアクションになり、切らない方は、アクションが大きくなります。

当然ながら、ジグヘッドが重ければ重いほど、水流を受けても安定するので、ジグヘッドの動きが小さくなります。

そうすると、ワームの可動域の違いがはっきりしてきたりします。

 

可動域の長さは、針の大きさやジグヘッドの種類によって変わりますので、ご自身のジグヘッドと実際ワームをつけて比べてみてください。

こうして考察してみると、いろんな気づきがあると思います。

 

また、切る切らないでジグヘッドを合わせた重さも変わってきますのでわずかにレンジも変化します。

 

ジグヘッドの種類によっては、ワームを切った方が良いこともあります。

ジグヘッドとの一体感を出すのです。

 

また、こうした使い方もあるという例を紹介します。

 

エビを捕食している時に作る、ぴょんぴょんアクション対応のセッティング

 

アクションや波動を小さくしたい時のセッティング

 

パワーシャッドの開発者

 

パワーシャッドは、バスを中心に活躍されている田辺哲男さんによって開発されたワームです。

 

パワーシャッドの特徴は上記の記事に譲りますが、田辺さんの釣りの特徴はストロングだということです。

 

つまり、強い、弱いという概念を用いて、ルアーが魚を引っ張ってくる強さを変える釣り方です。

 

その中で、魚に強く訴えかける強さを表現したのがこのワームということです。

 

そんな、パワーシャッドを使えば使うほど、田辺さんの表現した世界が見えてくる気がします。

どういうことかというと、使い所に正解がないのです。

 

つまり、どんな時でも強い波動を出すワームに食ってくる魚を探していく強気で攻めの釣りを転じやすいのです。

 

魚に合わせていくというよりは、ワームに反応できる魚を探すイメージです。

 

また、田辺さんはプライベートな釣りでは普段釣れるとわかっている釣りは敢えてやらないそうです。

 

釣れる釣りではなくて、こんなセッティングで釣れた!とか、こんな場面でこんなルアーが効くんだ!とか、そういう驚きを発見するべく釣りをしているような気がします。

そのため、よく坊主で帰ってくることも多いとか・・・

 

販売元メーカーブランドである「エコギア」もHP上ではワームの特徴を書いていますが、こういう時にこうした使い方をしてください、とは記載していないのです。

 

他メーカーであれば、こうしたシュチュエーションに最適!とか、この場面で活躍します、とかそうした内容を記載することが多いのですが、エコギアに限ってはそうした記載は少ないです。

 

そのため、田辺さんの釣り哲学をそのまま体現している販売の仕方だと感じています。

 

細部にこそ、神は宿る

 

僕は、パワーシャッドを極めたいと考えています。

 

セッティングに正解はないので、本人のインスピレーションや経験を重視しても良いという話をしました。

 

しかし、エキスパートなアングラーほど、ここまでこだわるのか!という驚きのセッティングをしています。

何が驚きかというと、細部にものすごいこだわりがあるのです。

 

僕の知り合いの方は、パワーシャッドは全て癖があるので、全て湯煎して癖を無くしてから、全て同じように、同じ位置に針を刺すことに拘っていました。

それは、再現性を100パーセントに近づけるためだそうです。

 

こんな拘りを真顔で話す人がいるのですよ?

買ったワームを全て湯煎できますか!?笑

 

こういう拘りこそが、エキスパートと言われる所以なのかもしれません。

 

そのため、中級者の方はセッティングに拘ってみても良いのではないでしょうか。

その小さな拘りが蓄積となり、大きな差になるのかもしれません。

 

ぜひ、自分なりに拘りを見つけたいものです。

 

最後に、ここまで読んで頂いた方に、良い情報をお伝えしたいと思います。

 

パワーシャッドは3インチから6インチまでありますが、メインになるのは4インチと5インチだと思います。

 

この4インチと5インチの使い分けをお伝えしておきます。

 

もちろん、水中で伝わる波動が違いますが、一番重視するべきことがあります。

 

よく、長さが違うと言われるのが一般的ですが、魚視点からすると、大事になってくるのは長さではなく太さです。

 

メインベイトによって4インチと5インチを使い分ける時に、食べているベイトの太さに歩み寄った太さを選ぶと、より魚が釣れるようになります。

プロアングラーと言われる人も秘密にしていたりします。

ぜひ、参考にしてみてください。

 

また、フォールの動きが悪いのが5インチ、多少フォールでもアピールしてくれるのが4インチという使い分けもあります。笑

 

最後までご覧頂きありがとうございました。

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