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テキサスリグ・ビフテキリグ用のタングステンシンカーの形状を徹底解説!

テキサスリグやビフテキリグ(ビーフリーテキサス)はシンカーとワームの組み合わせによって無限の選択が可能です。

 

今回は、タングステン素材のシンカーについて、その形状の意味と使い方についてです。

 

タングステンシンカーの形状の違いを理解し、使い分ける

 

意外なことに、タングステンシンカーっていろんな形が出ています。

 

今回は、使い続けてわかったタングステンシンカーの形状の意味と使い分けについて考えていきたいと思います。

スタジオワンハンドレッドのバレットシンカーフリップ:円内の一番右

スタジオワンハンドレッドのバレットシンカー:円内の中央

ジャングルジムのビーンズシンカーTG:円内の一番左

※全て14グラム

 

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基本的にはロックフィッシュアングラーを対象にしていますが、バスアングラーも参考にして頂けると幸いです。

 

それでは、現在発売されていて、僕が使い分けとして愛用しているシンカーをご紹介します。

 

 

3つのシンカーの最大の違いはその重心位置

 

どのシンカー、どの素材、どの形状でも言える基本的な知識となります。

僕が使用しているシンカー(写真は全て14グラムで統一)を例に紹介します。

 

スタジオワンハンドレッドのバレットシンカーフリップの重心位置

シンカー全体のやや下の方に重心があります。

 

スタジオワンハンドレッドのバレットシンカーの重心位置

シンカーが太く短いと言う特徴がありますが、重心の位置がシンカー全体に比べ、上にあります。

 

ジャングルジムのビーンズシンカーTGの重心位置

かなり低重心であることが理解できると思います。

また、糸を通す位置が違うことがバレットシンカーフリップと異なる点です。

 

これらの写真をみて、重心の位置が全然違うじゃん!とわかると思います。

今回は、この重心の違いからどんなことが言えるのかと僕の使用感想と使い方について個別に説明します。

 

オールラウンドなフリップ型のバレット(弾丸)形状

 

 

 

 

 

 

どんな時にでも使えるかなりオールラウンドなシンカー

 

テキサスの釣りといえば、昔からこの形が主流で、基本中の基本とも言える形状をしています。

先端が細長くなっており、全体的に面長、そして、細くなっていることにより、障害物のすり抜け能力が高いです。

リフトアンドフォールの釣り、ボトムバンピング、スイミングアンドフォール、スイミングに至るまであらゆる釣りを一つのシンカーで使いこなす、かなりオールラウンドな形状と言えます。

 

そのため、陸っぱりで一種類だけ持ち歩き釣りをしたいという荷物軽量系アングラーの方には非常におすすめ!

しかし、一つだけフォール時に特徴があります。

 

それは、フリーフォールしにくく、カーブフォールしてしてしまうという点です。

簡単にいうとまっすぐ落ちずに、斜めに落ちていきやすいという点です。

 

つまり、水深が深くなったり、潮の流れが早い時などは着水地点より、少しずれて底に到着していることが多いのです。

反対にここをうまく利用することも大事になってきます。

 

例えば、ポイントより遠目にキャストして、ラインをやや張り気味にして、手前にカーブフォールさせてポイントに落とし込んでいくなどの工夫ができます。

まるで飛行機が滑走路に着陸してくるようなイメージです。

 

また、潮が流れているのであればその潮に乗せて、カーブフォールさせて水を切って落としていくような釣りができれば非常に優秀な形状だと理解できるはずです。

さらに、この特性を利用してリアクション的な動きを加えることでフォールが不規則になる演出ができます。

僕は軽めの重さで、抵抗感の少ないワームでやることが多いです。

 

特にスイミング重視の釣りにはこの形状がおすすめ

 

 

先ほども記載しているように重心の位置が低いため、比較的シンカーを引っ張ると横向きになりやすいです。

つまり、スイミングの姿勢が良いということです。

 

そうすることにより、他のシンカーに比べて横への動きがよくなります。

また、水を切りやすいという特性上、早い展開の釣りに向いていますので、スイミングで高速リトリーブしてくるなどの動きにもしっかり対応しています。

私は、ちょっと魚が上ずっているなぁ(浮き気味)と感じた時のハタに使用する機会が多いような気がします。

 

昔から愛用しているシンカーのため、手に感覚が染み付いているのも大きな強みです。

 

飛距離が一番

 

 

 

シンカーの重心位置から、キャストの際の重心位置が低く、ちょうど投げる方向に重心がくることになります。

そのため、あらゆるシンカーの中で飛距離を出しやすいという特長があります。

 

最近、流行りのロングスピン釣法でこの形状は大いに活躍してくれます。

特に3インチクラスのパーツの少ないワームと組み合わせることで、他のシンカーを凌駕する飛距離を稼ぎ出すことができると最近わかりはじめてきました。

 

地形変化把握と突き抜け力が持ち味!バレット(弾丸)形状

 

 

 

 

 

 

重心の位置から考える突き抜け力

 

 

 

重心の位置がやや上であることで、貫通力とも言うべき、物を突き抜けやすい形状ということです。

例えば、昆布の隙間やウィード(水生植物など海藻、水草)がびっしりと生えているエリアなどがあります。

 

そうしたウィードを突き抜け、下の影に潜んでいるロックフィッシュやバスなどに対してアプローチするには、非常に有効なシンカーと言えます。

特に私の経験上、8月前後に東北のベッコウゾイ(タケノコメバル)の海藻下パターンにかなり効いた記憶があります。

 

結果として、貫通力の高いシンカーを利用して効率よくパンチングしていくと言う方法がハマりました。

 

他にも北海道の磯などに生えている海藻に効果抜群だと思います。

さらに、他のシンカーに比べ、形状が太めというのが特徴です。

 

そのため、ウィードを押しのける面積(上部)があるシンカーです。

 

 

地形変化、沈み根がわかりやすい

 

使用していて感じるのが、アップダウン(カケ上がり)とダウンヒル(カケ下がり)がわかりやすいという点です。

シンカーを砂浜でズル引きしていると各シンカーの性質の違いがよくわかると思います。

 

このシンカーは、地形変化を感じやすいタイプです

例えば、サーフで離岸流を探すための地形変化やカケ上がり、カケ下がりなどを把握しやすくフィールド全体の地形を理解するために大いに役にたちます。

また、シンカーに角がついていることによって沈んでいる根の感触も伝わりやすいです。

つまり、地形や沈み根をサーチするのにおすすめなシンカーと言えます。

 

沈むスピードがバレット型の中では一番早い!

 

 

僕は水深30メートルを超えるようなディープでのテキサスリグに使っています。

これはどう言うことかと言うと、重心が上にあることで直進的に底まで沈んでいきます。

つまり、底に到達するまでの時間が短いと言うことです。

 

ここがバレット型シンカーとの大きな沈下姿勢の差になります。

 

ディープで釣りをしている時に小さなことですが、ストレスを軽減させ、効率よく釣りをすることに繋がってきます。

また、直進性があると言うことは潮の抵抗で別の方向に流されにくいと言う点もメリットと言えます。

涙型で根掛り軽減!感度アップ!ビフテキシンカー

 

 

 

 

 

涙型の形状をしているビフテキシンカー(ビーンズシンカー)ですが、これらには多くの利点があり、トップアングラーもこぞって使うほどです。

 

利点その1 「面ではなくで感度が上がる」

 

 

 

 

通常のテキサスリグですと、ワームとシンカーが一体となり、面で底を捉えるのに対し、ビフテキの場合はシンカーのみが底を捉えます。

つまり、点で底を感じ続けるため、感度が非常に高いのです。

 

 

利点その2 「沈むスピードが早く、底に辿り着くまでのロスタイムが少ない」

 

 

重心の位置が低いことによって、一直線に沈みやすくなるので早く、底に沈んていきます。

水深50メートルのディープロックをした時にこの形状のシンカーは沈みが非常に早いんだと体感したことがあります。

 

そして底どり感覚もよく、感度もよかったです。

現在、2ozまで発売されていますので、ぜひディープロックにも使用してみてください。

深場では底どりまでの時間が長く感じられますから、そのストレスを減らすことに繋がります。

こうした沈みの速さは陸っぱりや潮の流れの早いシャローでも通ずる話ですよ!

 

利点その3 「ワームの操作感が良い」

 

バスをされる方ならイメージしやすいと思うのですが、使用感覚はリーダーレスダウンショットに近いものがあります。

つまり、シンカーが先に底を捉えているため、ワームは少しだけ浮いた状態で漂っているというです。

そのワームに対して、ロッド操作やラインメンディングにより動きを加えやすくなるのです。

 

そうすることにより、例えば、シンカーを岩に引っ掛けてワームだけをシェイクで動かすという技も比較的に容易にできます。

 

むしろ、海水の中では潮の流れもありますので、岩にシンカーが接触している時に、自然とそうなります。笑

そのため、食わせの間が演出できるのです。

 

ダウンショットとテキサスの中間的な動きとも言えるでしょうか。

底についているシンカーから少し浮いていることで、操作しやすいのはもちろんですが、ワームを少し浮かしている間が長いので、ワーム本来の力を最大限に発揮しやすいというメリットもあります。

 

僕は、適度な岩であれば、あえて引っ掛けてプルプルワームを動かし、外した時に食わせるというハングオフと言われる技をよく使います。

そうした時にこのビーンズシンカーが一番使いやすいです。

 

利点その4 「フッキングがしやすい」

 

これは、利点3の特徴でもあったワームが少し浮いているという点に繋がるのですが、魚が浮いているものにアタックしてくるので、フッキングが比較的良いと感じることが多いです。

 

また、シンカーは沈みやすく、ワームが後からふんわり落ちてくるため、食わせの間が多く取れます。

そのため、フッキングミスが減っているような気がします。

 

利点その5 「まっすぐ落ちていき、根掛りも少ない」

 

形状の特性上、低重心のシンカーであるということは説明しました。

そのため、カーブフォールせずにまっすぐ沈んでいく特性が非常に強いです。

 

まさにダウンショットのように、ピンポイントで落とし込んでいくような釣りに非常に向いていると思います。

例えば、ストラクチャーや桟橋などのピンで狙いたい場所に正確に落とし込んでいけます。

これは、キャストが正確にできるのが前提ですが、このメリットは非常に大きいです。

また、まっすぐ落ちるということは、まっすぐ上に上がりやすいということです。

つまり、リフトした時により垂直に近い角度で持ち上げることができることに繋がり、根掛りを軽減させます。

根掛りが絶対宿命のロックフィッシュゲームの場合、この利点は大きな魅力と言えます。

そのため、ややこしい場所に果敢にリグを入れていくことができます!

 

値段がデメリット!

 

細かいデメリットをあげれば、糸を通すためのチューブの強度がなく非常に取れやすいです。

気になる方はチューブを自作するか、一度外し、瞬間接着剤などで止めてしまうのが良いです。

 

本題ですが、このシンカーはタングステンの中でも一番高いです。

釣具屋さんで確認したところ、1ozで通常のモデルは1,000円前後なのに対し、ビーンズシンカーは大体1,500円近くします。

同じ量と重さでこの違いですから、経済的に厳しい方はここぞという時にとっておく方が懸命かもしれません。

また、僕のようにタングステン素材のみならず、ブラス素材と使い分けで安く済ますという方法が良いかもしれませんね。

 

シンカーで変わる釣果

 

シンカーはめんどくさいから一種類でいいや!とお考えの方、それでも良いと思います。

しかし、陸っぱりで、多くのシンカーを持って歩くのは大変ですが、2種類は使い分けとして持って行きたいものです。

シンカーの形状と素材による違いを使い分けることで攻略の幅や釣果が変わってくるからです。

 

底どりが重要なロックフィッシュゲームではシンカーを通じて情報を得ることも多いと思います。

その際に使い分けができていたら、周りに差をつけることも可能になります。

まず、フィールドで得るべきは情報です。

 

その日、その日で違う状況にアジャストしていくための感覚的な情報源の一つとして、底からの感触や潮の抵抗感があります。

フィールドでの情報を得るために、自身のシンカーセレクトを考えるきっかけになって頂ければ幸いです。

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