「釣りで生活したい!せめてお金を生み出したい!そんな悩める若い人へのメッセージ記事」
安定した職業につき、趣味で釣りを楽しみたい人向けと言うよりはリアルに真面目にこれからの時代の生き方を考えて書いたつもりです。
「どうしても好きなことで生きていきたい」
「会社でいつも違和感しか感じずこのままでは将来が不安」
「釣りは好きだけどいつも生き方が他人と合わず孤独を感じる」
加えて「釣り業界でチャンスがあれば仕事をしたい!」
「バスプロを目指したい!」
「職業釣り師になりたい!」と考えている人向けです。
現代の生き方は多様性が進んでいるように感じます。
「好きなことを仕事に」というのは簡単なことではありませんし、むしろジャンルによっては人生の難易度は上がるかもしれません。
しかし・・・
好きなこと・得意なことにこそ当人の強みが隠されていると僕は考えています。
仕事で言えば、即戦力です。
好きなことも得意なことはすぐに語れるじゃないですか。
日本は好きなことを仕事にする文化はなく、すでにある職業から仕事を選ぶという文化があります。
しかし、そうした文化も社会が変わり、その前提が大きく揺らぎはじめています。
大量生産・大量消費前提の昭和の価値観はすでに古い物(ほぼ化石のような状態?)となり、世の中が大きく変化しています。
(昭和時代の働き方や価値観は人口増加を前提とした考えでもあります)
今は、まだ一般的ではないものの、個人が得意な分野、自分だけの分野で生きていく戦略を「ブルーポンド戦略」と表現したりします。
一番若い今こそ動く時です。
そんな釣りを職業にして頑張りたい人へ向けた応援記事です。
まずは世の中を大きく俯瞰してみましょう。
日本はすでに先進国レベルではない?
まだまだ今の日本の状態が孫の代まで続くと信じている中高年の方は多いと思います。
自分たちがやってきた働き方や生き方が続くと。
でも、少し考えてみてください。
男女の役割ですら、昔とは大きく異なり、男性はただ稼いでくればそれで良いと言う時代でもなくなっています。
互いの歩み寄り方が大事な時代ですよね。
若い人が薄々感じている中高年世代への違和感は大方正しくて、同じことをしていたら将来、低賃金のアルバイトでしか生活できなくなってしまう可能性が高い。
上の世代と同じ生き方をトレースしていたら、ある日トレースコース自体が無くなるイメージです。
あまりに残酷すぎてこんなこと書きたくないのですが、多くの知識人の本を読み漁るとほとんど同じ結論を出していて、真面目に未来のことを考えていかなくては!と襟を正されます。
最近の若い世代向けの生き方本を読めば、ほとんど異口同音に書いてありますから気になる人は本屋さんかAmazonにゴーです。
最近はそうした優秀な若い経営者がYouTubeでこれからの時代の生き方について発信していますから、本当に恵まれた時代ですね。
結論として、現代は個人に求められる仕事の質と専門性が深まってきていると感じています。
結果的に仕事ができる個人は、組織と対等に仕事をするフリーランスや個人事業主になり、生活している人も増えてきました。
※フリーランスは完全に組織から依頼された仕事をするという意味、個人事業主は自分の商売を持っていて法人化していない事業主
東京・神奈川で仕事をしている僕は様々な仕事を経験してきましたが、年々この傾向は高まっていると強く感じています。
今の仕事で取引している方々の中には「個人事業主」が複数名いますし、よりリアルな現代の変化について肌感覚で感じているつもりです。
日本は起業天国
日本はペーパー文化が未だに残っていて、大企業でも企画があっても誰かのハンコがいくつも必要で、会議がたくさんあります。
つまり、世にサービスや商品が出てくるまで時間がかかるということ。
シマノやグローブライド(ダイワ)など大手釣り具企業も例外ではありません。
知人がグローブライドにいますが、体育会系文化や古い慣習が未だに強いみたいですね。
その間に小回りのきく個人が釣りに関わるサービスを作って、さっさとやって仕舞えば、お客さんの囲い込みがすぐにできます。
こういうスピードは組織が小さくなればなるほど、個人に近づけば近づくほど早くなってきます。
先の読めない時代は小回りがきく方が有利ですね。
※その代わり資金的に出来る範囲が狭くなってはきますが。
また、若い人はまだ頭の柔軟性があって様々なアイディアが出やすいと思います。
サラリーマン社会で長年生活してきた中高年よりはかなりのアドバンテージがあります。
頭の柔らかいうちに、行動することがチャンスではないかと常に思っています。
スマホが世界を変えてしまったように時代の流れは渓流のように早いです。
釣り業界も例外ではなく、事業の方向転換が余儀なくされています。
釣り雑誌社の倒産も多く、すでに業界の新陳代謝がはじまっています。
変化の時代には様々なチャンスが現れますから、そこを見逃さないようにしたいものです。
ただ勘違いして欲しくないのは、この記事で闇雲に起業を進めている訳ではなく、自分で情熱を持って仕事を作ることの重要性を言いたいのです。
将来的に何かをしたい人は会社員を経験することも重要ですし、人によっては何社か経験しても良いかもしれません。
いずれにしても、選択肢の多い柔軟な働き方を目指していく必要がある時代と言えます。
ダメなら細かく軌道修正していけば良いだけですし、本当にダメなら元に戻る方が良いです。
サラリーマンやアルバイトをしながら、釣りの分野で「複業・兼業」と言うのも可能な訳ですから。
ただし、本気の人は自分の人生の時間全て使っていますので、競争が激しいジャンルで中途半端なことは命取りです。
全ては才能ありき
よく「努力は報われる」という言葉があるように努力賛美な言葉が世の中には溢れていいますが、僕は努力が大事なのではなく努力する方向性が大事だと思います。
努力自体を目的にする時代は昭和に終わりました。
それに、ぶっちゃけて言ってしまえば、努力の前に才能ありきであるのが世の中の真実ではないでしょうか。
どれだけ努力を重ねても全員がイチローにはなれないし、本田圭佑みたいな強靭なメンタルを手に入れるのは難しいでしょう。
誰も言わないけど、才能がベースにあって、その後に努力だと思います。
その才能のベースって何?と言われたら、僕は「情熱」だと即答したいです。
何らかの才能はどんな人でも必ず持っていて「自分には情熱を持って出来ることがないし、才能もない」と思っている人は才能を掘り下げることが出来ていない、または休眠しているだけだと考えています。
掘り下げるためにはひたすら行動するしかないと思います。
情報が多い昨今、行動の価値はどんどん上がり続けていますね。
「自身の得意なことや苦手なこと」は、やってみないとわからないことの方が多いですし、やってみて初めて自分の情熱に気付くこともあります。
僕は20代で色々な失敗をしてきているのでそこは自信を持って言えます。笑
どうしても何をして良いか分からない、自分の才能が分からなくて行動出来ないと言う人は、自分では気がつかずに他人に評価されたこと、そして、子供の頃に好きだったこと、得意だったことにひっそりと隠れていることが多いそうですので思い出してみてください。
僕は、「自分が生きてきた中で他人より努力せずに出来たことに才能がある」と思ってます。
あとはプラス「情熱」があればそれは進むべき道かもしれませんね。
また、コツコツと続けられるのも一種の才能だと思いますので、長年続けてこられたことは大事にしたいものです。
ネット上には「バスプロや釣り業界はすでに終わっていて若い人が参入しにくい」などネガティブな業界情報があります。
確かに業界的には落ち目でしょうし、すでに既存の仕事で地位を築いている人に人脈なしで戦いを挑むのは厳しいと思います。
しかし、釣りというジャンルはそもそも限られた資源の中でやる遊びで、これ以上釣り人は増えなくても良いと思いますから、どのような形であれ、少しのファンが作れればそれで商売になる訳です。
参考記事:【公開記事】「このままいくと日本の釣り業界は滅亡します」五十嵐忠造氏インタビュー|『フライの雑誌』第7号(1988年)
どんだけ飽和している業界、斜陽業界でも才能のある人は芽が出ます。
才能とは何も魚釣りがうまいだけではなく、新しい仕事を創造して手取り早くやってしまうのも才能であり、旧体制がずっと続いている釣り業界にはそういう新参者が必要だと思っています。
斜陽業界と言われ続けている出版業界でも、才能のある人は活躍されていますし。
加えて、いくら斜陽業界と言われていてもテクノロジーや新しいサービスが事業を生み出す例はいくらでもあります。
儲からない産業として有名な農業でも今は「生産者と料理人をダイレクトに結ぶサービス」が成長していますし、水産だと「飲食店が新鮮な魚をネットで購入できる時代」ですよ。
それにしても、なぜずっと釣り業界が成り立つか?
答えは、ユーザーの熱量です。
フィッシングショーに行くと未だに釣り人の熱気がすごいです。
湯気が立つんじゃないか?というレベルで!
全体的に釣りのレベルが上がっているのは、長年釣りを継続して趣味でやっている人が多くいらっしゃるからですね。
僕はこれを「ユーザーのプロ化」と言っています。
※ユーザーという言葉は元々システム用語なので正しい言い方ではないですが。
釣具業界が稼ぐために新規顧客開拓が必須です。
その結果、たくさんの広告を出して、釣りガールやシニア層ブームなどが生まれている訳です。
しかし、実際は新規顧客よりは既存のユーザーが業界を支えてくれていると思います。
そのため、この業界には一定数の熱量を持った人たちがいるということを念頭に考えれば、それぞれのジャンルでどのような戦略で自分を売り出していくのか、どのようにお金を稼いでいくのかをより狭く考えていくことで見えてくるかもしれません。
大手がやりたがらないような、個人の仕事がチャンスかもしれません。
レッドオーシャン?ブルーオーシャン戦略?違います。
ブルーポンド戦略です。笑
自分だけの池を作って仕舞えば良い訳です。
大手企業がやる仕事はすぐにお金になる土俵ばかり。
だから、その土俵で個人が戦っても資金力の差で負けてしまいます。
市場原理で言えば、大手がやりたがらないことを中小企業がやり、中小企業がやりたがらないことを零細企業・個人が行うのです。
だからこそ、個人が地域を限定したりして新しい分野を創造する、または探すことが重要だと考えます。
例えば、メルカリで竿を売りたい人向けの梱包材を発売するとか・・・
メルカリで竿を売りたいけど梱包材や発送方法が面倒臭くて断念する人もいますから。
昭和時代に生まれた人なら当たり前に教えられてきた学歴を求めて勉強し、良い大学へ、そして、企業就職という流れはすでに過去のものとなりつつあります。
下手すれば、「就職」という言葉すら珍しくなっていく未来が刻々と近づいているのに気がついている人はどれだけいるでしょうか。
釣りが好きなのか?負けず嫌いなのか?
バスプロ=釣りのプロで食べていける人という認識で大方間違ってはいません。
トーナメンター=バスプロという人がいます。
それも間違っていませんが、決定的に異なるのは、トーナメンターはアスリートであり、負けず嫌いであることだと思います。
それも徹底したまでの。
もし、トーナメンターを目指している若い人がいたら、徹底的に自分と向き合い試合で戦って欲しいと思います。
そうすれば、答えが早い。
試合に負けて悔しくて悔しくて夜も眠れない!という人は才能があるかもしれません。
もし、次頑張ろう!なんて呑気に考えているのであれば、あなたにトーナメンターの才能はないと思います。
厳しいことですが、僕も実際にNBCの大会に参加してそう思いました。
僕にはトーナメンターの才能はありません。
でも、釣りが好きです。
だからこうして釣りに関する記事を書いているんです。
ブルーポンド戦略の前にやっておきたいこと
ブルーポンド戦略を行う上で必ず事前に使いたいツールはずばり、SNSとブログです。
これらのフォロワー数やPVは絶対とは言えませんが、ほとんど現代の「信用」や「通貨」とも言える役割があり、誰かに仕事を依頼されるときに参考にされます。
ですので、ここを強化しておいて間違いはないです。
両者の違いはネット上に無限に解説記事があるのでそちらに譲るとして、簡単にそれぞれの特徴を説明します。
SNSは感情で拡散される傾向があり、小言の発信の場であり、共有の場所です。
ブログやサイトは知識をストックする場所であり、商品・サービス紹介の場所であります。
この2つはどんな商売をするにしても必ず必要なツールです。
僕はこのサイトで月々に補充用のワームを買い足すくらいの金額を得ておりますし、サイトを運営していて本当によかったなと心から思っています。
このサイトから色々な可能性が広がることを妄想すれば、ワクワクしますね。
釣りと何かの組み合わせる
特別魚釣りがうまい人であれば、報告するための文章力を鍛えて、テスターやプロを目指すのもありだけど、そういう人は厳しい競争と運が大きく絡みます。
それに、テスターや釣りウマでプロという仕事だけでは食べていくのは困難であると言われます。
関わるのは結局は人であり、仕事のはじまりは人間関係からスタートすることが多いです。
最初からやりたい仕事が出来る訳ではありませんが、まずは業界の人や同じ志を持つ人とコラボしていく積極性が求められるはずです。
釣りが好きで得意で釣具が自作できて・・・という人は業界には非常に多いです。
そうした中で生き残っていくには、あえて釣りと何かのスキルを組み合わせることが大事です。
最近流行りはYouTubeなどの動画ですね。
釣りの動画をYouTubeにアップするためには企画者、監督、カメラマン、編集者、釣り人、アシスタントなどなど役割があります。
小規模なそしてニッチなジャンルであれば、個人で全てやっても良いけど、一般的なジャンルであれば大手や組織が力を入れてやっていることで勝負に負けてしまいます。
そのため、個人として生き残るために、スキルを身に付けそれに特化すること。
どうスキルを身に付けるかというと、釣りの動画を作成していく中で、カメラに特化しても良いし、動画の中の音楽に特化しても良いのです。
例えば、釣り動画の音楽はどれもダサすぎるから、釣りの中で出てくるシーンや動画の内容に合わせて音楽を選定して編集できる、とかそういう狭いスキルでやっていった方が良いと思いますね。
オープニングもハードなロック調の音楽ばかりで、様々なテーマや自然の奥行きを表現できる音楽が用いられていないというのが業界の動画に対する率直な意見です。
チャンスがありそうでしょ?笑
これからは個人で生き残っていくためにも、自分のスキルを狭めるという棚卸し作業も必要かなと個人的に考えています。
動画を一から十まで一通り作れるスキルは必須ですが、「釣りの動画の〇〇のプロ」という風に絞り込んでいった方が将来的に重宝されます。
スキルを広げるのは後からやれば良いです。
そして、クオリティの高い仕事を積み重ねていくことで、「動画の中の〇〇を頼むのはこの人」と認識され、再度仕事を依頼されたりしますから。
世の中の仕事で大変なのは「営業」や「集客」などの販売戦略、つまり「マーケティング」であり、それは経営者であれば、みな悩む事ですが、個人単位の仕事であれば目の前の仕事をハイクオリティで仕上げることこそが最高のマーケティングであると言えるのではないでしょうか・
そのために、自分ができることや好きなことを見つけて極めていけば良いのではないでしょうか。
外国語、プログラミング、コミュニケーション、指導、動画編集、音楽編集、プロデューサー、リール設計、ロッド制作、ルアー制作、プロデュース、釣りガイド、釣りに関する執筆・ブログ、釣り環境コラムニスト、釣具販売、釣りコンサルティングのスキルなどなど
ざっくりですが、魚種を絞ればより特化したスキルが身につくかもしれませんね。
当然、リール設計など一部の企業でしか経験できないスキルの1つですので、全て出来る訳ではありません。
※ちなみにグローブライド(ダイワ)は1つのリールを1人の設計者が担当しているそうです。
細かく分類することによって業界内で出来る仕事が見えてきますね。
自分を信じることの重要性
全く釣り業界の方の紹介ではないですが・・・
自分で仕事を作るヒントになりますので聞いてください。笑
2020年、雑誌やテレビなどで活躍されている炭道庵(たんどうあん)の道祖土(さいどう)さんという方とお話する機会がありました。
彼女は普通に働いていた傍ら、自分の好きな炭をコツコツとアートにしていたそうです。
ある時、転機が訪れてカフェと自身がされていた炭アートを組み合わせて商売することを思いついたそうです。
僕が「こうして商売されるまで大変だったと思いますが・・・」
と言ったところ、道祖土(さいどう)さんはこんな話をしてくれました。
「一見、好きなことを仕事にするのは大変に思えるかもしれないけど、コツコツ続けていたら必ず自分のすべきことが見えてくるのよ」
「そして、大事なことは自分を信じること」
「好きなことを続けていたら必ず転機があるから」
と、おっしゃっていたことがつい昨日のことのように頭の中に蘇ってきます。
これは釣り業界に限った話ではなく、何かの仕事のプロとして、やりたいこと・好きなことを仕事にするために世に出ていくために重要なマインドではないでしょうか。
また、この話のもう1つのミソとして、趣味のアートが仕事になったという点。
僕の知人にボロボロのルアーを川や水源地を模した水槽の中で撮影するという人がいました。
世間的に見れば、ただの趣味でしょうけど、僕はそれは一種のアートであると思いました。
川で美しい川魚を撮影するアングラーならいくらでもいますが、ルアーを美しく撮影する個人は中々いませんね。
見方を変えれば、それは芸術の世界でした。
こうしたジャンルをコツコツと続け、自分で開拓していけば良いのです。
ない需要を勝手に作るイメージですね。
もし、周囲やネットの声にボコボコにされて落ち込んでいる若い人がいたら、この言葉を思い出して欲しいです。
「自分を信じること」
「情熱を止めてはダメ!」
ともに歩みましょう!
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