五、六年前になりますかね、釣り人として一つ疑問に思ったことがありました。
それは魚が針に掛けられた時、どれくらい痛いのだろう?そもそも痛みを感じているのだろうか?
そんな疑問を持ち調べてみたことがありました。
辿りついたのは下の本。
ずいぶん、昔に買ったので少しボロボロです。
科学者による実験結果をもとにした科学本に近い内容ですので、あまり読書されない方や文字を見るだけで眠くなるという方には正直おすすめできません。
科学的根拠や例をもとに正当性を述べている類の本であります。
ただ、一般の人が読み解けないほどの難関なものではなくやや難しい謎解き本という印象が強い本です。
ちなみに余談ですが、帯に紹介されている福岡伸一さんは動的平衡(どうてきへいこう)の内容で有名な新書「生物と無生物の間」で有名な方です。
アメリカの博士が著者のため、翻訳本になります。
偏見かもしれませんが、女性の魚類専攻というのは珍しい気がします。
釣り人的には、内容よりも実際、結論が知りたいのではないでしょうか?笑
では、結論から言います!
マスによる実験により「痛みの感覚」を持っていると結論づけ
痛みの感覚を持っていると結論されましたが、「苦しみを感じているか」という動物倫理に関しては曖昧な内容で終了しております。
また、人間が痛みを感じる神経が魚にも発見されたという内容がありますが、人間と比べ単純な構造のためどの程度の痛み具合なのかというのはわかっていない状況です。
個人的には海の生物での実験結果が欲しかったですが、ほとんどの魚にも同じような結果が出るという内容で間違いないと思います。
そのため、釣り針に掛けられた魚はある程度痛みを感じていると考えて間違いないようです。
普通に考えてみたらわかることですが、プレッシャーのかかる釣り場では魚が釣れにくくなりますよね・・・
特にブラックバスに関しては顕著にその感覚がわかると思います。
そういう素直な魚の行動を見る限り針に掛けられるということは痛みそして、プレッシャー、苦しみがあるのかもしれません。
釣り人として、キャッチアンドリリース前提のゲームをするのであれば魚が苦しまずに速やかに放してあげるなど少し優しい気持ちで魚のことを労わりながら釣りをしていきたいものです。
僕もこの本を久しぶりに開いてあらためて感じました。
勉強になれば嬉しいです。
気になる方は少々値のはるハードな書籍ですが、面白いので是非ぜひ読んでみてください。
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