ゲームフィッシング

「サーチルアーとワークルアー」前回のヒットルアーに惑わされないことの重要性

多くのアングラーが、ヒットしたルアーに固執しすぎて本来のフィールドの状況や釣り本来の楽しみを逃しているように感じます。

 

それに僕自身は以前、ルアーに固執してしまい、釣りをしていました。

その結果、あまり成長や柔軟性のない釣りをしていました。

 

今回はルアーを使いこなすための前提となる考えを書いていきます。

まずはサーチルアーとワークルアーの定義について記載します。

 

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『サーチルアーとは、ワークルアーを決めるためのルアー』

また、一定のアクションが基本で、食わせのアクションを入れたりしないことが必要。

☆目的は、その日の状況、魚の活性、位置を知り、ワークルアーを決めること

 

『ワークルアーとは、サーチルアーで得た情報を元に魚に口を使わせるために使うルアーもしくはアクション』

この段階でアクションもより繊細に。

得た情報を元に状況にアジャスト。

☆目的は狙った魚を釣ること

 

※サーチルアーがそのままワークルアー化する可能性も十分にあります。

また釣り場の状況が変化し、一度決めたワークルアーからサーチルアーに戻すこともあります。

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今回はこの概念を一から説明していきます。

 

まず、はじめに大事なことは・・・・

 

前回釣れたヒットルアーから釣りをはじめないことです。

えっなんで?と思うかもしれませんが、説明しますので少しお付き合いください。

 

 

週一アングラーを悩ますもの

 

多くの方が週一アングラーだと思います。

そんな週一アングラーに足りないものは何でしょうか。

 

僕は情報だと思います。

 

水温、餌の状況、気温、気圧、そして釣果情報。

 

毎日変化します。

 

そして、迷います。

 

何から投げようか。

 

そして、何も考えず前回釣れたルアーから投げてしまう。

 

こうしたことに身に覚えのある方いるのではないでしょうか。

 

例えば・・・

 

反応が悪い→今日は調子が悪い、スレている、潮が悪い・・・

 

実際はその通りかもしれませんが、かなりマイナスな思考になりがちです。

 

反応が良い→やっぱりこのルアーは釣れる、次もこのルアーの色違いを買おう、他の場所でもこのルアーだと釣れるんじゃないか

 

反応が良いとルアーのおかげだと思いやすくなります。

つまり、釣れてもルアーが良い、悪いの思考になりがちです。

 

 

過去の釣果を一旦切り離す

 

ゲームフィッシングをしていく上で、まずは現状、状況を知ることが重要です。

魚の位置、レンジ、反応速度、反応しやすいルアー、潮や流れなどなど要素はいくらでもあります。

 

それは水温をはかったり、目視で確認したり、実際にルアーを使って探ったり色々ありますが・・・・

 

今回はルアーでの状況を知る方法にフォーカスして書きます。

 

まず、この時期はこのルアーが効く!とあらかじめてシーズナルな情報を持っているとしたらそれを元にルアーをセレクトします。

例えば、秋のこの時期は小魚が回遊していて、魚が小魚を追いかけ回す時期なのでミノー系が良いと考えることです。

 

この時に、前回テキサスがよかったからテキサスでしょ!みたいなノリにならないことが大事です。

 

あくまで、サーチ目的としてその時期や場所に適したものをおおよその目処をつけて使うと良いと思います。

 

普段通うフィールドなら、基本的にまず状況をサーチして行くことから考えていきましょう。

 

ちょっとわかりづらいと思いますので、しっかりと定義して説明します。

 

サーチルアー、ワークルアーという考え方

 

 

これはゲームフィッシングの第一人者、ヒロ内藤さんが提唱している呼び方ですが、そのまま使わせていただきます。笑

 

全体の流れとしては・・・

 

・目的を定める(仮説を立てる)

 

・サーチルアーをまずセレクト(あくまで、その日のワークルアーを探し、その日の状況、魚の位置を知るために前回の釣果を気にしない)

 

・サーチルアーで釣り始める

 

・違うと思ったら場所に合わせてルアーごと変更する

 

・サーチルアーで情報を掴む

 

・掴んだ情報を元にワークルアーを考える(その日の大筋の釣りを決める)

 

・ワークルアーで食わせの使い方をする

 

・再現性が出るまで少しづつ修正を加えていく

 

・釣果が伸びる!

 

おさらい

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『サーチルアーとは、ワークルアーを決めるためのルアー』

また、一定のアクションが基本で、食わせのアクションを入れたりしないことが必要。

☆目的は、その日の状況、魚の活性、位置を知り、ワークルアーを決めること

 

『ワークルアーとは、サーチルアーで得た情報を元に魚に口を使わせるために使うルアーもしくはアクション』

この段階でアクションもより繊細に。

得た情報を元に状況にアジャスト。

☆目的は狙った魚を釣ること

 

※サーチルアーがそのままワークルアー化する可能性も十分にあります。

また釣り場の状況が変化し、一度決めたワークルアーからサーチルアーに戻すこともあります。

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例えば、対象魚はブラックバスで、スピナーベイトをサーチルアーで使用するとします。

※本当はサーチルアーは何種類も使って良いのですが、ややこしくなるので一種類で話を進めます。

 

 

その日の状況をおおよそ把握するために、スピナーベイトの一定ただ巻きをひたすら繰り返す。

 

各エリアごとをシンプルにただ巻き。

 

ウィードエリアのエッジで、魚が反応。

 

(ブレードに反応して、飛び出そうとしていたと仮定)

 

また、ウィードのエッジにいるということは、小魚を食べたいやる気のある魚がエッジに着くとわかる。

 

今度は、流れの当たるウィードのエッジを通すと、40アップが釣れる。

 

全体を釣り終わったとする。

 

サーチルアーでわかった情報として・・・

○スピナーベイトのブレードに反応する

○強すぎるブレードのフラッシングや波動は少し見切られる可能性がある

○ウィードのエッジを捕食場所としている

○流れが当たる場所が尚良い

○ルアーの横の動きに反応→小魚を狙っている

○ウィード以外のエリアでは、反応はない

○魚の着いているウィードの種類

などなど

 

これらの情報を元に・・・

 

ワークルアーとして、ブレードを装着したジグスピナーをセレクト。

(波動とフラッシングを弱めて、よりウィードのエッジをスローに狙うためのセレクト)

 

実際に反応のある条件のウィードをジグスピナーで攻める。

 

魚が反応し、数匹釣れる。

 

一旦釣り尽くし、再び、スピナーベイトに変更。

 

今度は一定アクションではなく、ウィードに擦りリアクションを誘ったり、エッジでフォールの動きを入れてみるなど色々試してみる。

 

フォールで反応、魚が釣れる。

 

その日の正解がおおよそわかってくる。

 

 

こんな感じで進めていきます。

 

こうすることによって、まず周れるエリアの数が倍近くになります。

 

ざっと釣りをするのですからね。

 

これは一例でしかありませんが、実戦はもっと複雑になってきます。

 

この考え方で進めれば、ランガンスタイルだろうが、粘るスタイルだろうがどちらでも対応できます。

 

そして、シーバス、ロックフィッシュなどの海のルアーフィッシングにも対応できる考え方です。

 

ライトリグはサーチルアーになりうるか?

 

二つ目の例として、陸っぱりのスペシャリストである川村光大郎さんの話をします。

 

年々厳しくなりつつある日本のフィールドで、陸っぱりという限られた範囲で釣りをしている川村光大郎さんは、サーチにネコリグを使用されています。

それで、ワークルアーもネコリグだったりします。

つまり、何が言いたいかと言えば、プレッシャーに応じて、ライトリグでもサーチルアーとして使用するのは全然ありだということです。

 

サーチルアーについてトーナメンターから学ぶ

 

これまでにサーチルアーとワークルアーの説明をしてきました。

 

この方法は週一アングラーであればあるほど、効果のあるものだと感じています。

 

毎日、釣りができる方、そしてトーナメンターの方ではどうでしょうか。

 

多少の違いはあっても、サーチをしてその情報を元に食わせに入るという考え方のベースは基本、どういう方でも一緒だと思います。

例えば、JBトップ50で常に結果を出している青木大介プロは映像などで、釣り技などは見る人がみたらわかるというような状況に晒されています。

 

大会のたびにカメラが同船するのですから、技を公開せざるを得ないです。

でも、毎年進化するように結果を出し続けています。

 

なぜでしょうか。

 

僕はこう言った思考力が結果を呼んでいるのではないかと感じています。

 

本人は明かしませんが、基本となる考えをしっかり持っていて魚を釣るまでの思考がしっかり体系化されている気がします。もちろん、釣り技も尋常ではないですが・・・

 

その証拠の一つに青木さんは、ボトム系のワームを使う時に、ほとんどグリパン系しか使っていません。

 

つまり、色という要素を一旦排除して、釣り方やアクション、場所探しに集中している証拠だと思います。

 

色によって釣果が変わるのは、必然だと思いますが、あえて、そこにこだわらないという点からそれよりも大事にしていることがあるということでしょう。

 

それが、青木プロならではの思考力ではないかと感じています。

 

例を出していきます。

 

青木プロはフィネスフィッシングマスターとして有名ですが、その中でもスモラバをよく使っていますので、スモラバを例にしてみます。

 

青木さんのアクションの基本としては「一定のリズムで一定のアクションを一定にし続ける」というものがあります。

まずは、釣りはじめはこの通り、スモラバでボトムをとり、ベースとしているリズム(アクション)で釣りをはじめていきます。

 

その後、釣果を重ね情報を集め、このリズム(この場合はシェイク)を変化させていきます。

つまり魚のコンディションにアジャストしていくのです。

 

このアジャストした瞬間がいわゆるワークルアー的な使い方をしていることになります。

 

これはルアーの種類に問わず使える思考だということが言えます。

 

映像ではわかりにくいわけです。笑

このようなアクションさえもサーチルアーとして使うと一旦決めてしまうことで、余計なアクションを入れたりして寄り道せず、惑わされずに釣りをすることが可能になると思います。

このやり方をすることで、経験値と思考力が一気に向上します。

 

何より、釣りの深みが増すと思います。

 

そして、これまでの実績を一旦捨てることで、多くの魚に対応することが可能です。

 

自然(釣り場)は、一日、一週間、一ヶ月、一年、何十年、何百年と変化していくものです。

 

自然(釣り場)は変化することを前提に考えれば、前回と同じシチュエーションというのは、ほぼないと考えることができます。

 

最後に

 

僕はこのサーチルアー、ワークルアーという考え方を非常に大事にして釣りをしています。

 

とにかく、前回の実績を忘れることが大事だと思っています。

 

実績を忘れ、このテンプレートを元に釣りをするだけです。

 

そうすることで、思いもしない釣果に恵まれたり、ビッグフィッシュに出会える確率が高まると感じています。

 

なぜなら、ビッグフィッシュは常識外れな個体が多いからです。

 

彼らに釣り人の常識は通用しない気がします。笑

 

いつも使っているルアーを覚えられてしまう可能性もありますし、いつも同じ釣りをしていると自身の釣りで釣れる魚のサイズが固定されてしまいます。

 

これは以前、関東1のハイプレッシャーレイク、相模湖で50アップをキャッチした時に確信しました。

 

普通じゃない食い方と位置にいました。

 

たくさん釣っている訳ではないので、スーパーロコの方からしたら、笑われる情報しかもっていないかもしれませんが、この魚はこの思考の結果だと感じています。

また、この場を借りて、ゲームフィッシング思考の基本を教えていただいたヒロ内藤さんに感謝したいと思います。

 

ありがとうございます。

 

皆さんも、もし釣り場に行かれる際は、前回釣れたルアーに惑わされずに釣りをしてみてください。

 

良い結果に恵まれることを願っています。

 

最後まで拝読いただきありがとうございました。

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