さて、結論からいきましょう!笑
使い分けが大事で、硬いワームはビッグフィッシュに対して食わせの要素が強く、柔らかい素材のワームは数が望めます!
以上です!
という話では面白くないので少し詳しくいきましょう。
ワームの素材についての基礎知識
大雑把にワームの素材の硬さについての記事を書きたいと思います。
多くのワームは、ガルプやエコギアアクア熟成などを除いて、塩ビ系、つまり塩化ビニルを主原料としたものがほとんどです。
この塩ビ系のワームは、柔軟性がありすぐに元どおりになる特性をもち、カラーバリエーションが豊富という特徴があります。
例えば、クリアカラーが作れたり、ラメが混入されていたり、ツートンカラー、またはパーツごとに素材の硬さを変えられるというようなこともできます。
この素材により、細かい動きができたり、形が崩れなかったりといろんなメリットがあります。
そして、素材の中にエビや甲殻類や魚類などの粉末を練り込むこともできるのです。
そのため、ワーム自体に味という要素も加えることが可能となります。
この組み合わせと塩化ビニルの元となる素材の組み合わせ、粉末の種類、ワームの水を噛む具合や出したいアクションを突き詰めれば実は膨大な作業になるというのは理解できます。
作り手であるメーカーも失敗はできませんからしっかりしたものを作ってきますよね。
そのため、「釣れないワームは存在しない」とここで宣言させて頂きます。
ワームのパッケージでわかること
ワームが型にはめられて販売されている商品って見たことないでしょうか。
僕がブログで紹介しているエコギアキジハタグラブなどもそういう形式で販売されています。
他にもケイテックやOSPなんかも型にはめたワームパッケージで販売されていますよね。
こういう形式を取っているワームは、折曲がったりして変形しやすいという理由があります。
つまり、ワームの変形がないことで再現性がある釣りができるメーカー側の工夫なのです。
変形がないワームであれば、再現性100パーセントですので、ワームの動きやカラーで釣れた実証ができますよね。
また、素材が他のメーカーより柔らかいことによってより変形しやすいというデメリットも見事にカバーしています。
柔らかい素材はどうしても変形しやすくなってしまいます。
僕の知っている範囲では、OSPやケイテックのワーム素材はかなり柔らかいです。
テロんテロんです。
その柔らかいワームの特性を極力崩さないようにアングラーに届けようとする意味が込められています。
本当にプロ意識の高い販売の仕方です。
硬い、柔らかい素材のがある意味
このメーカーよりこっちのメーカーのワームの方が柔らかいなぁとか感じたことありませんか?
また、こっちのメーカーのワームの方が硬いなと感じたことありませんか?
例えば、メバル用ワームの月下美人シリーズのビームスティック「ダイワ」というワーム自体は細かく動くピンテール型のワームですが、実は素材が硬くあまり細かく動きません。
ワームが硬いことで、水を押しやすくなり波動が少し強くなります。
また、硬い素材のワームは細かいピリピリとした動きが出せませんので、無駄な動きがないのです。
この全体的に水は押すけど無駄な動きがないというのは、生物界では当たり前の動きです。
小魚が泳いでいるのを見ると時折「スー」と推進力で泳ぐ瞬間があります。
そういった動きです。
例えば、カタクチイワシが泳いでいるのを観察すると、尾びれを広げて泳いで、ある程度泳いだら尾びれを畳んで推進力のみで泳いでいきます。
つまり、生物が無駄に動かない動きを硬いワームは再現してくれるのです。
そのため、違和感を感じず大型の魚が騙されやすいという特性があります。
これは、仲間うちでよく話していることですし、みんな口を揃えて同じこと言いますので、おおよそ合っているはずです!
反対に、柔らかい素材のワームはどうでしょうか。
柔らかいワームの代表的なメーカーにケイテックを挙げます。
ケイテックのワームは、とにかく素材が柔らかく、とにかくよく数が釣れます。(バスもロックフィッシュも)
ケイテックは故・林圭一さんが立ち上げたメーカーですが、この林さんはワームへのこだわりは半端なかったそうです。
また、数十年前のバス雑誌の記事には再現性を出すためのワームのパッケージについての内容もありましたし、元祖フリッピングの達人としてワームにはすこぶる拘りがあったものと考えています。
横浜で数十年ロックフィッシュをしている仲間がいるのですが、その人曰くケイテックのスイングインパクト2インチが一番釣れると豪語していました。
一晩カサゴ釣りしてかなりの差がでるそうで、同じ場所にキャストしているはずなのに倍以上の釣果があるそうですね。
数十年ロックフィッシュをしてきた上級者も認めるワームなのです。
また、現地の釣具屋さんも知っている情報です。
僕の中でアクションもそうですが、いろんな人の話を聞いていて、至った結論は素材の柔らかさでした。
とにかく、水を噛み、滑らかな動きと、生命感溢れる細かい動きを出します。
わずかな水流でもワームが反応しているので、常にワームが動いている状態です。
アピール度が違うのです。
魚はたまらず、口を使ってしまうでしょう。
別の例として、マシンガンキャストで有名な並木利成さんのメーカーであるOSPワームもよく釣れることで有名です。
僕が宮城に住んでいたころ、一番魚を釣ったメーカーです。
ロックフィッシュで使用するドライブクローは今や、誰もが知っているクロー系の代表ルアーです。
ドライブクローや他のドライブシリーズのワームはどれも、ケイテックのワームと近い感触があります。
個人的には同じ工場で作られているんじゃないか?と思っているほどです。
数が釣れるワームというのは、素材の柔らかさというのが影響していると僕は確信してします。
※あくまで数です。
一誠の海太郎シリーズ、ゲーリーヤマモト、OSP、ケイテック、ティクト、ルーディーズあたりは素材柔らか目メーカーの代表格かと思います。
バークレー、エコギアの一部のワーム、ダイワのHRFシリーズは少し硬めのメーカー代表格かと感じています。
皆さんもお手持ちのワーム素材は硬めなのか、柔らかめなのかを考え、どんなアクションを出しているのかを知ることで、ワームへの理解度が高まると思います。
こういう記事を書くと、「じゃっ柔らかい素材がいいんじゃん!」となりがちですが、そうではなくて使いどころが大事です。
小さいサイズでもとにかく釣りたくて、生命感を感じるために、柔らか目のワームを使うのか、サイズ狙いだったり、アピールを強めにしたい時に硬めのワームを使うのかで、大きく違ってきます。
状況に合わせて使い分けをしたいものです。
最後に念を押しておきますが、あくまで経験と口コミによる情報です。
実際はどんなメーカーのワームでもビッグフィッシュは釣れますし、反応する個体はいます。
ワーム素材によって、水押しの強さが変わったり、数釣りが楽しめたり、大型を釣れる確率が変わるという話です。
その点だけご了承ください。
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