『こんなゴムで釣れた!!』ルアーで初めて釣ったアイナメの思い出



親戚のおじさんが買ってきたソフトルアー

 

今回は僕がルアーではじめて魚を釣るまでの記憶を辿ります。笑

個人的には一番好きな記事ですが、共感出来る人どれくらいいるかわかりません。笑

 

小学生低学年、当時は自転車で20分くらいの行こうと思えば自由に通える距離に海がありました。

たまに釣り好きの友達と投げ釣りやサビキ釣りをしに海に通っていました。

 

ある日、親戚のおじさんがゴム素材のザリガニの形をしたものを買ってきてそれがどうしても気になりました。

 

おじさん曰く、これで魚が釣れるみたいだ!と。

 

興奮した僕はそれが欲しいとおじさんにねだって、わがままを言って、それを貰い近所の川に釣りしに行きました。

 

当然ながら、川にいる魚はそんなワームを食うはずもなく放置していても、動かして、魚は釣れません。

 

やっぱり、こんなゴムで釣れるわけがない、こんな物ただのおもちゃと一緒だ、そう思いました。

 

ある日、いつも一緒に行く友達に内緒で釣り具屋にこっそり出かけます。

そこで発見したのは英語で書かれたパッケージ、塩漬けにされた細長いワーム。

 

なんと百円!

 

子供の僕でも、なんとか買える範囲、それからは、ワームを入れるボックスをこっそり買い、百円の多種多様な細長いワームを集めるのにハマってしまいます。

しかし、教えてくれる大人もいなくワームの使い方がわからず、放置状態になります。

 

 

小学高学年、根魚大会で3位入賞!

 

高学年になり、カードゲームやテレビゲームにはまり、あまり釣りをすることが少なくなりました。

誘われたら行くというスタンスでやっていました。

 

そんな時代、たまたまブラクリという釣り方があることを知り、西田式ブラーという製品を販売しているメーカーの主催した根魚釣り大会に参加します。

 

なんと、開始直後に中型のアイナメを釣り、何十人といる中、なんと3位に入賞!笑
地元新聞にも載ってしまいます。笑

 

それからというもの、穴釣りでのブラクリまたはブラー釣りにハマってしまいます。笑

テトラの上を飛び歩き、穴を見つけてはイソメ付きのブラクリを落とし込む、放置する、動かすを繰り返して数々の魚を釣りました。

 

再び釣り熱が蘇ります。

 

釣り友達も増えましたが、穴釣りしていると「お前しか釣れないから行きたくない」と言われるほど釣っていたと思います。笑

 

 

 中学一年生、ルアーをバカにされ奮闘

 

中学生になり、今度は小学生時代とは違い、釣りの腕に自信のある同級生が増えます。

 

今度釣り勝負しようという話になり、全員で勝負をしに釣りに行きました。

 

そこで僕は何を思ったか、長らく保存していたワームで勝負しに行きます。

 

大会の日にメーカーの人にワームをつけても釣れるよ、と教えてもらったからです。

 

しかし、餌釣りした同級生たちに対して結果は惨敗。

 

ブラーにつけたワームでは釣れず、同級生にバカにされ悔し涙を流しながら帰りました。笑

 

その後、当時は禁止されていましたが、親に内緒で一人で特訓しに行きましたが釣れません。

 

 

何がダメなのか試行錯誤して、最終的に細長いワームを千切り、ベストなサイズがあると発見。

 

 

同級生たちにワームは釣れると、まるで釣ったことがあるように嘘を付き続けていました。

 

その後、あまりにも僕がうるさいので、呆れた同級生と勝負第二戦が開始されることに。

 

 

嘘から始まった本当の話

 

ワームで釣ったことがない僕はとにかく、釣って自分がついた嘘は本当のことだと認めてもらうことに必死になっていたと思います。

 

同級生は嘘だと感づいていたんだと思います。

 

勝負当日、千切ったワームをストックしたボックスとブラーを持って気合いの勝負。

 

真剣に穴を探っていきます。

 

より丁寧により深く。

 

 

テトラの先に落とし込むと・・・・

 

ゴゴ、ゴン!

来た!

このアタリ!

 

必死に巻きあげると20センチくらいのアイナメでした。

はじめて釣ったワームでの釣果に震えます!感動・・・泣

 

勝負などどうでもよくなり、同級生たちに自慢しに走ります。

 

魚持って・・・笑

 

 

当時、ワームでは絶対に釣れない(僕らの中では)と言われていたアイナメをワームで釣って見せて鼻が高い僕。

 

バカにした連中にも一気に認められた記憶があります。

 

 

こんなものでも釣れる!

 

自分でもびっくりの釣果、当時はルアーの情報がありませんし、周りの大人にもワームではまず釣れないと言われる時代でした。

 

そんな中、自分の力で可能性を切り開いていく快感を覚えたと同時にブラックバス用のワームの海への転用という可能性を自分自身で見つけた経験は大きいと感じます。

 

餌釣りしか知らない片田舎の地域の人たちにルアーという新たな可能性を示したことが非常に大きなことだと思っています。

 

まぁ後から知った話ですが、海のルアーをする人は全然居て盛んに行われていたようですが・・・笑

 

 

この感動から5年。

 

僕は、三陸の海にアイナメを狙いに本格的に海のルアーを始めることになります。

 

僕の釣りの原点はやっぱりこんなもので魚が釣れるのか!という部分なのかもしれません。

 

人生を変えた釣りとの出会いはこうして今も続いています。

 

次は僕がこのブログなどを通じて、出会いを作ってあげる番かもしれません。笑

何年、何十年とこの趣味と共に歩んでいきたい。

そう思った一日でした。

 

 

追伸:2017年秋のはじめ

冒頭に紹介したルアーをはじめて見せてくれたおじさんが亡くなりました。

素晴らしいこの趣味で出会えたきっかけを与えてくれたおじさんにこの場を借りて感謝申し上げます。

ありがとうございました。

そして、ご冥福を心よりお祈りいたします。

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