体が大きい魚の利点
通常、魚種に応じて最大サイズと言われる大きさは違うものです。
そこで、今回は同種に比べて、大型魚と言われるサイズの魚には生物的な視点でどんな利点があるのかを紹介したいと思います。
どんな魚種にも当てはまる内容のものを紹介します!
大きく分けて3点ある利点
➀機能が増やせる
魚の体内には様々な機能がたくさんあります。
大きければ、その分スペースが広くなりますから、機能も増えるという理屈です。笑
・卵をたくさん生産し、産むことができる。
・胃袋が大きく食いだめが可能。飢餓に強い。
・脳が大きく考えることが可能。つまり賢くなる。
➁食われにくい
捕食は基本的には小さければ小さいほど食われやすくなります。
一般的には体重の10分の1の重さのものを捕食することが多いため、50センチとなるとよっぽどのサイズの魚じゃないと食われにくのは想像に難しくありません。
そのため、50センチの魚を食べられる生き物は極端に少なくなります。
➂恒常性を保ちやすい
魚は外界の影響を受けやすく常に体が変化しています。
具体的に変化する部分は体温、塩分濃度です。
しかし、大型の魚になれば 体内部の割に表面積が小さくなり、(小さい魚はその逆)外界の影響を受けにくいのです。
体内の酵素活性(体内の科学反応)は塩分濃度が大きく影響し、大型の魚ほど塩分濃度の変化が受けにくくなるため体内の環境が変わりにくくなるのです。
大型の魚ほど、真冬の厳しい時期に動いていたり、その魚種には厳しくなりつつあるタイミングで平然と捕食していたりするのにはこういった理由があるのです。
ビッグフィッシュはカッコ良いし、尊い
ここから人間視点に戻ります。笑
我々、アングラーが追い求めるビッグフィッシュは釣ったという価値に加え、生物としての価値も高いことが言えると思います。
周りで、ビッグフィッシュのみを追い求める釣り人がいたら、それは自然界で価値のあるものをひたすら追い求めることと同意義で、素敵なことだと思います。
僕は数多くのビッグフィッシュは釣ってきているとは決して言えませんが、たまに釣った時のビッグフィッシュ、彼らの表情や姿には生物としての力強さを感じます。
魚として優秀なオーラというか、雰囲気を感じることがあります。
そのため、大きな魚ほど食べたくなく、リリースしてまた子孫を増やして欲しいと思ってしまったりします。
彼らは自然界の厳しい戦いに勝ち残ってきた歴戦の勇者なのですから。
その優秀な遺伝子を後世に伝えて欲しいと感じています。
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