ロックフィッシュ

『エコギア』キジハタグラブとキジハタホッグの使い方と違いについて

「エコギア」キジハタグラブとは

 

キジハタをメインに開発された万能型のソフトルアーです。

最初に言っておきます。

このワームは、アイナメでもソイでも、その他のハタ、そしてマゴチ、ヒラメにも有効です。

僕のまわりでしっかり釣果を残している方がいます。

悩んでいる方、一度使ってみてください。

 

特長については書こうとしましたが、動画でみて頂いた方が手取り早いですし、わかりやすいため是非動画を観ていただくことを強くおすすめいたします。

その後、記事内でこのキジハタグラブの秘密とキジハタホッグの違いを解き明かしていきますので!笑

 

キジハタグラブ、キジハタホッグ基本データ

 

キジハタグラブ基本データ

<全長> 4インチ(約75mm) <入数> 8本入り

<胴体部体高>約10mm

<味・ニオイ>有り

<1本の重さ>約3.4g

<全長> 4.5インチ(約84mm) <入数> 8本入り

<胴体部体高>約11.5mm

<味・ニオイ>有り

<1本の重さ>約5.1g

 

○キジハタホッグ基本データ

<全長> 3インチ(約74mm) 

 

参考サイト:楽天市場

 

今回は使用方法に加え、素材の特長について記載していきます。

 

グラブという万能型の存在

 

グラブというとどんな印象受けますでしょうか?

実は、グラブというのは超優秀なサーチルアーです!

 

 

迷ったらグラブ、と言っても過言ではない力を持っています。

その理由の一つに波動があります。

 

ロックフィッシュを狙う場合、大きく分けて二つのメインベイトが挙げられます。

甲殻類と小魚です。

このテール部分の波動はカニが泳いで移動する時の波動に非常に似ていると言われています。

 

 

そして、スイミングさせても小魚の波動を出しています。

横から見てもシルエットも小魚です。

 

端的に言ってしまうと、魚が好む微波動なんです!

つまり、フィールドの状況がわからない時や全部のパターンが考えられるシチュエーションの時にサーチルアーとして活躍してくれます。

 

キジハタグラブで得た情報を元に次の展開を考えることができるのです。

このグラブという大きな枠と形だけでも役割がありますが、このキジハタグラブには素材に秘密があります。

 

海水に近い水を作り、浮かべてみた結果

 

今回は海を想定していますので、海水にもっとも近い状態の水を作成し、色々観察して見ました。

 

写真だとわかりにくいですが、しっかり塩を入れて海水に近い状態にしてあります。

さて、まずパッケージを開けキジハタグラブを取り出します。

 

今回は4.5in、色は北陸クリアホロをご用意しました。

キジハタ大好きなケイムラ系の色ですね。

 

 

まず、実験用の水の中にキジハタグラブを投入します。

 

沈みましたね。

 

沈んだと思ったら、スーっと浮いてきました!!

 

実は少し、浮力のあるワームなんです。

爪楊枝を貫通させて、同じ実験をしましたが、これでも浮きました。

 

空洞ワームではないです。

輪切りにしてみるとこんな感じです。

 

そして、どのパーツも同じ浮力を持っているのかバラバラにして浮かべてみました。

 

ここまで細かくしても全部浮いています。

パッケージにレギュラーマテリアルと記載されていますが、通常のパワーワームシリーズとは全く別の素材を使っていることがわかります。

 

通常のパワーワームシリーズはバグアンツのハイフロートモデルとバルト、ロックマックスを除いて沈みます。

動画で説明しているようにジグヘッドなどでも、安定したスイミング姿勢を保つと言っているのはこの素材の特性から言えることなんですね。

 

この浮力があることで、姿勢がよくジグヘッド、テキサスリグ、その他のスイミング系リグ全般対応します。

スイミングと相性がバッチリです。

また、ハタ系の魚の口はボトムをついばむような形をしていません。

 

少し浮力があり、ボトムで浮いていた方がアピール力があるのに加え、バイトミスを減らすことに繋がっているのです。

フォールスピードも少し抑えられ、ゆっくり倒れ込んでいきますので、バイトするまでのアピール時間が長く取れるという利点もあります。

 

さらにボトムで放置していても浮力があるので、甲殻類やえび、小魚が底をついばんでいるような動きにもみえます。

そして、ロックマックスとの違いは、細かいパーツとテール部分の水の掴みにあります。

ロックマックスに比べてボリュームもあり、本体部分が太いです。

そのため、同サイズのロックマックスより抵抗感があります。

 

この形状から考えるに、甲殻類パターンにも対応できるように細かいパーツやテールの穴などがあると考えられます。

 

最初に話した通り、スイミングパターンにも対応でき、甲殻類の動きを演出することも可能なワームです。

さらに、素材はプニプニ感があり、潮がみが非常によくアピールと潮の変化も捉えやすいワームだと思います。

 

個人的な感覚ですが、ロックマックスは抵抗感が少なく早い動き、キジハタグラブは少し抵抗感のある動き、というイメージです。

 

浮力により、ライトシンカーからヘビーシンカーまで対応

 

 

個人的に軽いウエイトから30グラムまで、幅広い対応幅も好きな点です。

こんなヘビーシンカーでも大丈夫です。

 

通常は、重すぎるとワームが負けてしまい動かないとか本来の動きがしないというデメリットがあるのですが、このキジハタグラブは重いリグでもしっかり水を噛みアピールしてくれます。

そのため、シャローから水深50メートルまでのデイープエリアまで対応できます。

 

軽いウエイトは4in、重いウエイトは4.5inがおすすめです。

 

計算されたボディ、その飛距離に驚愕

 

 

 

 

これだけの細かいパーツとテールという抵抗があるパーツがついているのに、通常のものよりよく飛びます。

他の同サイズのグラブと投げ比べてみると一目瞭然です。

 

写真にあるように比重をバルキーなボディ側にし、キャスト中に回転したりしないような飛行姿勢を保つ細かいパーツがついているのも、すごいところだと感じました。

非常によく考えられて作られています。

このワームを作ったエコギアに、感服いたします!笑

 

最近のトーナメントで使用率が高いキジハタグラブ

 

 

最近、出たばかりのキジハタグラブですが、東北、北海道のパワーオーシャンカップ(ノリーズ公式ホームページでご確認ください)での上位入賞者の使用頻度が高いこともこのワームのポテンシャルを端的に表しています。

近年の入賞者に使っている人が多く、もっとも使用頻度が高くなっているワームの一つだと言えます。

可能性はまだまだ感じるルアーですので、サーチ的な使い方のみならず、トレーラー、そして一つテンヤなど様々使用してその可能性を探ってみたいと思っています。

 

パッケージと変形について

 

今回、エコギアでは初めてのパッケージだなと思っています。

ワームが変形しないようなケースに入っているのです。

 

これは浮力がある素材のワーム特有の変形防止を考えてのことだと思います。

保管してたまに成ってしまう変形は、こんな感じです。

 

ですので、このパッケージのまま使用するか、形を保てる保管方法が望ましいですね。

 

 

キジハタホッグの可能性

 

 

さて、これまでキジハタグラブを紹介してきましたが、ホッグの方もご紹介したいと思います。

同じ実験をしていてこの二つのルアーの決定的な違いに気がつきましたので、あえて同じ記事で紹介したいと思っています。

キジハタホッグですが、これまでほとんどのロックフィッシュ系のワームに触ってきましたが、ここまでバランスを整えられているホッグ系ワームは久しぶりです。

 

結論から言って、通常の14グラム程度のテキサスからヘビーテキサスまでは非常に使いやすいです。

そして、甲殻類やイカなどを捕食している魚には魚種問わず、効果テキメンです。

 

その理由をこれから説明していきます。

まず先ほどの実験をこちらのキジハタホッグ3in北陸クリアホロでやってみましょう。

 

この大きな爪型のアームと呼ばれるパーツは薄く作られており、空気抵抗も少なそうな感じです。

キジハタグラブ同様、飛距離が出せるワームと成っていますね。

そして、このボリュームのあるパーツは甲殻類に見える最大の特徴でもあります。

 

早速実験してみましょう。

 

あれ?グラブと違い沈んでしまいました。

 

キジハタグラブと全く同じ素材のような気がしましたが、浮力がないように見えますね・・・・

そこで、ワームのお尻を掴んだ状態で、ゆらゆらさせてみました。

 

箸で固定しているように見えますが、実はアーム部分を揺すると勝手に斜めに浮くんです。

 

その証拠に、バラバラにしてみると・・・

 

アーム部分は浮き、ボディ部分は沈んでいます。

 

キジハタホッグとは違い、キジハタホッグの最大の特徴はこんなところにあったのです。

水中では、アームの方がゆっくり倒れこむような動きになるのに加え、甲殻類がハサミをあげ、威嚇するような動きが浮力の違いにより自動で演出できるのです。

 

なんということでしょうか。ワームって深いなぁって思いました。

このアクションを出すためにアームとボディの比重を少し変えているのだと想像できます。

 

これまでと使い方は、同じですが、ボトムでの誘いがより繊細になり、潮の抵抗を受けてアームが踊ったり、魚を威嚇するような動きをしたりとまさに動きは甲殻類です。

シビアな時や魚にワームが見切られやすいクリアな場所やプレッシャーのかかった場所など、この差が出てくるのではないかと思います。

 

最後に

 

2つのワームはこれまでのパワーワームシリーズとは、比重をうまく変えており、形も考え尽くされています。

新しい時代を感じるワームですね。

 

実験をして思ったのは、ワームの動きや機能に対するエコギアの本気度でした。

 

ついにここまで繊細になったかぁという感じです。

 

最後まで拝読いただきありがとうございます。

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