再生産可能な水産資源
我々釣り人がターゲットとしている魚はどんな資源として活用されているのか、そして、魚を資源として捉えた時の基礎知識を今回はご紹介します。
釣り人として、未来も魚と関わっていきます。
そこで、魚を未来へ向けた資源として話をしていきます。
この資源に対してどう付き合っていくかを考えるための基礎知識となりますので、ご参考にしていただけると幸いです。
まず、定義として資源とは、人間の利用対象となる自然物のことです。
資源の種類は3つ
鉱物資源、石油資源などの非更新資源
非更新資源は、長い年月をかけて作られるため採掘してしまえば資源はゼロに近づきます。
水などの循環資源
淡水などは、存在形態などは違いますが総量は一定で、減ったり増えたりしないことが特徴の1つとして言えます。
つまり、姿を変えて我々の目に見えるだけということです。
物質として一緒でも見え方が違うなんて、意外と面白い資源ですよね!
林産資源、水産資源(漁業的な資源含む)などの更新資源
今回釣り人が関わる部分は水産ですが、そもそも林産と水産資源は再生産の仕組みそのものが違うことから説明していきます。
天然林の場合は、切った跡地は、耕地、植林、放置、そのほかに利用するかしかなく、天然資源としては一回きりの利用となります。
さらに、人工林の場合でも、人間が植林し管理して手をかけていく自然物ということですので、基本的に人間が生産するものです。
それに対して、実は水産資源は人間が乱獲さえしなければ、自然が勝手に再生産してくれるのです!
唯一の更新可能な天然資源
海の釣りというのは、実はこの3つ目の水産資源の活用にかかってくると思います。
そして、時間がたっても何年も続けられるのは、自然の機能によって後から再生されるからなのです。
実は水産資源というものは凄まじく、すごい資源の活用なのです。
釣りという行為は意外と特殊な趣味なのかもしれませんよ。
資源という視点から見ると釣りも全く違うものに見えてきますよね。
自然回復なんて、本当に、素晴らしいですよね。
地球に感謝ですね!
森羅万象の理を知るものが上級者への道
まぁ、自然が勝手に再生産してくれるものに対しての遊びと言うのが釣りという行いということなのですが・・・
釣り人は自然全体を知ることを心がけ、気候、大気、海流、潮、魚類の機能、餌となる生物などなど幅広い知識を持ち合わせた方が有利になることがこうした事実から言えることではないでしょうか。
理由として、海の釣りという行為は天然資源の一部を間引きする行為に他ならないため、自然を知らずに極めることは出来ないと思うのです!ここ重要です!
「こうしたら釣れる、このルアーが有効」などと紹介がある雑誌から、一度離れてまずは自然のことを勉強してみるのも良いかもしれませんね。
勝手に再生産している資源に手をつけるわけですから、年ごとに若干の釣果バラツキなどがあるのは当たり前です。
まずは、ターゲットに対する理解と自然物の勉強でより釣りが面白くなると思いますよ。
僕はフライフィッシング(僕はやらないですが…)がすごいなのは、魚を釣るために森や木、水の流れ、植物をはじめ、魚が食べる水生昆虫を研究しているという点にあると思っています。
ブラックバスだって、海のルアーだってフライフィッシングほど熱心に研究しなくても良いものの、バスの住むエリアを知るということは非常に大事なことなのではないでしょうか。
はっきり言ってしまえば、自然全体の流れを知ることで、より深い考察が得られるのです。
今回の話に限らず、僕自身自然とは何なのかをよく学びたいと常に感じています。
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