「ロックフィッシュゲーム」それは根もしくは根周辺を攻める釣りです。(メバルを除く)
そのため、基本的には底にリグ(仕掛け)を着底させて、探るところからスタートします。
ですが、ロックフィッシュのシンカーの重さの決め方を説明できる人は意外と少ない気がします。
※シンカー=オモリ
慣れている方なら、釣りの感触で決めてしまえると思いますが、初心者の方はそうはいきません。
そのため、今回はロックフィッシュゲームにおけるシンカーの重さの決め方の基準となる話をしていきます。
この記事の内容はジグヘッド及びテキサスリグのシンカーの話であることをお伝えしておきます。(メバルなどのライトゲームをのぞきます)
中級者以上の方は目次から前半を飛ばして、
「基準となるシンカーから、さらに釣れる重さに調整するために・・・」
という項目に飛んでください。
底を感じるという大原則と巷で言われる情報について
ロックフィッシュは、底が取れるウエイトが大原則です。
(例外:メバルやクロソイのスイミングゲームなど)
大前提となる底を感じるということですが、そもそもなぜ底をとるのでしょうか?
まず1つ目の理由は、ロックフィッシュ=根魚という概念があり、底周辺に生息しているためです。(遊泳中のハタ・メバルを除く)
ターゲットのいるゾーンにリグを届けなければ当然魚は釣れません。
そして、2つ目は、底の質と地形変化を知ることです。
底の質とは、岩なのか、石なのか、砂利なのか、砂なのか、またまた海藻などを知るためです。
ちなみに地形変化とは水深が変化する場所を意味します。
比較的、大きくて硬い種類のものが底に沈んでいると生物が集まります。
例えば、消波ブロック、岩などです。
そう言った場所は、ロックフィッシュが大好きな甲殻類も集まってきます。
硬い場所は生物が好み、いろんな種類の生物が集まります!
プラス近くの砂地などに海藻があれば、なお良いでしょう。
そして、地形変化です。
地形変化は、大まかに魚の位置を捉えるのに大事な要素です。
底という特性上、目に見えない場所がほとんどです。
目に見えないものを想像するには、シンカーで底の様子を知るしかありません。
情報を集めることがシンカーの役割でもあります。
このように、ロックフィッシュゲームのスタートは底を感じることから成り立ちます。
底を感じることなくして、ゲームはできません。
大原則を最優先にしましょう。
よく「テキサスリグは何グラムが基準です」などと情報がありますが、ロックフィッシュでは、基本的に明確な基準は存在しないです。
なぜなら、場所(水深、特に潮の早さ)や糸、竿によって基準となるシンカーの重さが変わってくるからです。
標準的な基準と言っているのは、ブラックバスのケースが多いです。
岸からのブラックバスであれば、7グラムでほとんどの水域で釣りができるでしょう。
このように、ブラックバスのように、浅瀬でかつ淡水の魚を狙う場合は、基準があります。
しかし、海においてはこの基準が曖昧です。
例えば、基準が7グラムと言われて、テトラポット周辺の穴の中を釣るとしたら、重すぎて根掛かり多発で釣りにならないケースも出てくるでしょう。
また、海には潮の流れがあり、ネット上にある基準を参考にしてしまうと、失敗してしまうこともあります。
シンカーのセレクトが間違っているとトラブルが増えますし、釣れません。
例えば、潮が流れているタイミングで釣りをすると底への着底が感じられずに根掛かり多発で釣りにならないケースです。
さらに地域ごとに潮の流れは違いますし、使用するワームの抵抗感によっても変わります。
「基準」水深=グラム数を基準にすると間違いが少ない
お手持ちのシンカーで、狙う場所のおおよその水深を知ることが大事です。
※PE0.3号前後やフロロ3ポンド前後を使うライトロックを除く
例えば、水深が7メートルの場所があったとしたら、だいたい7グラムのシンカーをセレクトします。
これが15メートルだと、だいたい15グラムのシンカー。
30メートルのディープであれば、30グラムのシンカーをセレクトすれば間違いは少なくなるでしょう。
底を取ることが何より大事なロックフィッシュですので、初心者だと水深プラス重めがオススメです。
まずは着底を感じることが大事です。
最初はざっくりで良いです!
ただし、磯などで非常に潮の流れが早い場合は、シンカーを重くして底どりが出来るシンカーが必要です!
カッ飛んでいる時の潮は、本当に底が取りにくいです。
そのため、5メートルの水深で30グラムというケースもあります。
また、例をあげると消波ブロックなどの穴釣りであれば1メートルから深くても3メートルくらいの水深にアプローチすると思います。
そのため、基準にするのは3グラムという感じです。
それ以上の重さにすると少し根掛かりが増える傾向にあります。
それはわかったけど、釣り場に行かずに水深を知る方法はないか?という方は、釣り場の近くの釣具屋さんに聞くことをオススメします。
だいたいのことは教えてくれますし、それに加え、オススメのシンカーの形状から仕掛けに到るまで丁寧に教えてくれるでしょう。
それでも、ロックフィッシュは潮の流れが早い、風が強いなどの理由で、底が取れないことがあると思います。
また、反対に潮が止まって軽いシンカーでも底が取れるという場合があります。
そうした局面を打開するために、水深を基準にしたシンカーより重いもの、軽いものの2通りのオモリを買っておくことをオススメします。
つまり合計で3種類の重さのシンカーを揃えておきましょう。
例:7g(基準より軽い)10g(基準)、14g(基準より重い)→合計3種類
例2:東京湾基準5g、東北三陸基準14g、堤防基準10g、磯基準21g→一般的な重さ
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注意点として、竿によって使えるシンカーの重さがだいたい決まっていることを理解しておく必要があります。
例えば、5グラムまで対応のメバルロッドで20グラムのシンカーは背負えません。
そのため、釣り場に合わせたタックル(竿やリール)を選ぶ必要があります。
基準となるシンカーから、さらに釣れる重さに調整するために・・・
ここからは、魚をもっと釣るために大事なことです。
基準となるシンカーの選び方はわかって頂けたと思います。
しかし、底をとり魚を釣るためには現場での調整が不可欠です。
まずは、確実に底が取れる重さのシンカーで釣りをします。
装着しているワームや糸の抵抗感にもよるのですが、どんどんシンカーを軽くしていきます。
そうして、リグ(仕掛け)を動かしていると潮に少し持っていかれ、少し流れていく感覚になるまで軽くしていきます。
つまり、底がとれるギリギリの重さにするのがキモです。
実はこの時に流されすぎずに、程よく潮に乗って落ちていく重さが一番釣れる重さです。
(めっちゃ大事です!!!)
イメージとしては、底までまっすぐ落ちるのではなく、わずかに横に流されながら落ちていく感触です。
ワームの抵抗感、時間帯で変わる潮の流れによって変わりますので、釣り場で逐一軽くしたり、重くしたりする調整が大事です。
そして、ロックフィッシュの場合底どりが大前提となりますから、底の感触も感じることができる重さが絶対です。
まとめると、底どりがしっかりできて、かつ潮の流れに若干持っていかれるくらいの重さがオススメです。
これを意識すると間違いなく釣果は変わります。
潮に流されてくる生き物を捕食するロックフィッシュの本能に訴えかける動きが自動で演出できるのです!
試してみてください。
根掛かりが多い場合は、シンカーを軽くする
潮の抵抗感、そして基準にした水深=重さという場合が通じないケースがあります。
それは、フルな岩礁帯でガチガチの岩場などの状況です。
高低差があり、凹凸が激しくすぐ引っかかるという場所があります。
そうしたケースの場合は、シンカーを軽くしてください。
軽くすることで、シンカーの体積が小さくなりシンカーが引っかかりにくくなることに加え、底に勢いよく突き刺さっていくことを抑える効果があります。
そのため、根掛かりがしにくくなります。
たった3グラムの差で根掛かりが劇的に減少することもありますので、底が取れる範囲でシンカーを軽くしましょう。
シンカーの素材を理解して、特性を知る
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ロックフィッシュで用いられるシンカーの素材は主に3種類あります。
●タングステンシンカー
●ブラスシンカー
●鉛シンカー
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それぞれに特長があり、根掛かりしやすい素材、根掛かりしにくい素材があります。
感度もよく、根掛かりがしにくいのはタングステンシンカーです。
アイナメ・カサゴ・アカハタを狙う場合は、とにかく底を感じることが最優先
特にアイナメやカサゴやアカハタなどボトム中心の釣りになることが多い魚種では、底をとり続けることが大事です。
(アイナメは口が下向きで、ボトムの生き物を食べやすい性質のため、カサゴはほとんど動かず、目の前に落ちてきたものしか食べない習性からボトムを丁寧に探る必要があるため)
底をとって、また移動させて、また底をとっての繰り返しです。
底をとり続けることでこれらの魚は比較的釣れやすいです。
そのため、やや重めのシンカーで釣りをすることが有利に働きます。
やや重めのシンカーにすることで穴の奥まで落ちやすくなりますし。
最後に
ロックフィッシュという魚はその生態的に、底付近を狙うことがほとんどです。
シンカーの重さの選び方というのは非常に大事です。
ワームのベストなアクションを引き出すことを考えれば、組み合わせは千差万別。
対象魚によっては、これを間違えると釣れないことさえあります。
今回は、基本的なシンカーの重さの選び方についてでしたが、ロックフィッシュにはもっと応用した使い方が存在します。
スイミング時のシンカーの重さ、リアクション、ワームの種類、また飛距離を出したい時などによる使い分けがあります。
※リアクションとは、魚の目の前にリグを送り反射的に口を使わせること。条件反射。
そのため、フィールドで発見した使い方を元に、どんどん使い分けを自分なりに作っていきましょう。
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